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『レクイエム』 第5曲「哀悼す」 ト短調 op.114

2025年3月30日(日)9:38
第1テーマ<二短調(♭1つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2025年3月30日(日)17:52
第2テーマ<二短調(♭1つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2025年4月2日(日)10:33
第3テーマ<ト短調(♭2つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2025年4月6日(日)23:21
第4テーマ<ヘ長調(♭1つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2025年4月7日(月) 23:03、自宅作曲部屋にて第1稿完。


作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


原曲(第1稿 演奏時間:3分06秒)
演奏音源:Finale
(Garritan Instruments for Finale )


20250407m_Requiem_No.5_Aitousu.mp3

20250407m_Requiem_No.5_Aitousu.wav



『レクイエム』 第4曲「安穏なれ」 イ短調 op.113

2025年2月28日(金)3:58
第1テーマ<ホ長調(#4つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2025年3月6日(木)14:18
第2テーマ(メインテーマ)<イ短調(#♭なし)>、自宅作曲部屋にて着想。
2025年3月23日(日)
第3テーマ<ヘ長調(♭1つ)>、自宅作曲部屋にて、メロディー推敲完。
引き続き、第4テーマ<ヘ長調(♭1つ)>着想。
2025年3月23日(日)17:18、自宅作曲部屋にて第1稿完。


作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


原曲(第1稿 演奏時間:4分23秒)
演奏音源:Finale
(Garritan Instruments for Finale )


20250323r_Requiem_No.4_Annonnare.mp3

20250323r_Requiem_No.4_Annonnare.wav


第2テーマ(メインテーマ)<イ短調(#♭なし)>では、
複合和音(ポリコード)を使っています。
例えば、
弦楽器がCの和音(C・E・G)を、ロウワーストラクチャーで奏する上で、
合唱(バス・テノール・アルト)がDmの和音(D・F・A)を、アッパーストラクチャーとして歌います。
浮き上がるような不思議な音響です。
『レークイエム、レークイエム、安らかに、
神の御許で、穏やかに』



「惜別行進曲」 ニ長調 op.112

2025年1月4日(土)8:30
第1テーマ<ニ長調(#2つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2025年1月12日(日)14:00
第2テーマ<ホ長調(#4つ)→嬰ハ短調(#4つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2025年1月16日(木)16:37
第3テーマ<ホ長調(#4つ)→嬰ハ短調(#4つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2025年1月17日(金)12:47 、自宅作曲部屋にて第1稿完。


作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


原曲(第1稿 演奏時間:5分45秒)
演奏音源:Finale
(Garritan Instruments for Finale )


20250117x_SekibetuKoushinkyoku.mp3

20250117x_SekibetuKoushinkyoku.wav



「そよ風に包まれて」  変ロ長調 op.111

2024年12月9日(月)14:56
第1・第2テーマ<変ロ長調(♭2つ)>、自宅作曲部屋にて着想。


作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


原曲(冒頭のみ。只今、作曲中。)
演奏音源:Finale
(Garritan Instruments for Finale )


20241212c_SoyokazeNiTsutsumarete.mp3

20241212c_SoyokazeNiTsutsumarete.wav


アルト・フルート(G管、ト長調の楽器)が、奏でます。



「アンダンテ ハ長調」  op.110
〜しあわせに至る道〜

2024年10月26日(土)12:01
第1テーマ<ハ長調(#♭なし)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年10月26日(土)18:29
第2テーマ(第1テーマ対旋律)<ハ長調(#♭なし)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年10月28日(月)17:35
第3テーマ<イ短調→ハ長調(#♭なし)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年10月30日(水)8:58
第4テーマ<ニ長調(#2つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年10月30日(水)12:42 、自宅作曲部屋にて第1稿完。


作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


原曲(第1稿 演奏時間:5分06秒)
演奏音源:Finale
(Garritan Instruments for Finale )


20241113bb_AndanteCdur_op110.mp3

20241113bb_AndanteCdur_op110.wav


オーボエ・ダモーレ(イ長調楽器)が、
歌います。
対旋律の合いの手はファゴット(バスーンとも言います)、
そのあと、静かに、
クラリネットA管(イ長調楽器)が、受け継ぎます

ニ長調からは、
フルートとF管ホルン4本が、
加わります。

ちなみに、
オーボエは、C管、ハ長調の楽器。
オーボエ・ダモーレは、A管、イ長調の楽器。
コーラングレとイングリッシュホルンは、さらに低い、F管、ヘ長調の楽器。
よって、管体が長い。
コーラングレ(フランス)とイングリッシュホルン(イギリス)は、
同じ楽器です。国によって、呼び名が違うだけです。

オーボエ以外は、
洋ナシ状に丸く膨らんでいる。
こもった音は、洋ナシ状よりも、管体の円錐形によるもの。
運指や吹奏方法は、三者同様、オーボエ奏者が演奏する。



エレジー 「悲しみのチェリスト」 二短調 op.109

2024年10月19日(土)20:08
第1テーマ(序奏)<変ホ長調(♭3つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年10月20日(日)07:17
第2テーマ(メインテーマ)<二短調(♭1つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年10月20日(日)13:37
第3テーマ(サブテーマ)<二短調(♭1つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年10月21日(月)02:21 、自宅作曲部屋にて第1稿完。


作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


原曲(第1稿 演奏時間:3分24秒)
演奏音源:Finale27
(SoloCello BBC Symphony Orchestra Professional音源 & Garritan Instruments for Finale)

20241021k_elegy_op109.mp3

20241021k_elegy_op109.wav


演奏音源:Finale27
(SoloCello BBC Symphony Orchestra Professional音源 & NotePerformer4)

20250501cc_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109.mp3

20250501cc_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109.wav


演奏音源:Sibelius Ultimate
(SoloCello NotePerformer4 & NotePerformer4)

20250502dd_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109.mp3

20250502dd_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109.wav


演奏音源:Dorico Pro5
(SoloCello NotePerformer4 & NotePerformer4)

20250507ee_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109.mp3

20250507ee_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109.wav


※私と同じような、アマチュア作曲家編曲家の皆様へ。
2025年8月24日(日)のFinale認証サポート最後の日をまじかに控え、
2万円で手に入るクロスグレード版を、SibeliusとDorico Pro5を両方買い、試してみました。
Sibelius内蔵音源Sibelius7とDorico Pro5内蔵HALion Symphonic Orchestraは、
ちゃちで陳腐で使い物になりません。
よって、NotePerformer音源(2万円)を買い足しました。
結論は、
代えがたいFinale27内蔵音源(Garritan Instruments for Finale)の素晴らしさに、
改めて感服致しました。
その抑制の効いた品の良さ、霊感を呼び込む音色。
8/24までにパソコンを買い換えて、
あと10年間持たすしかない、と思います。

ちなみに、BBC Symphony Orchestra Professional音源は、
15万円、DLサイズ630GBです。私は、2019年8月発売当初に買いました。
この音源を、同時に全楽器鳴らすには、50GB以上のメモリー(LAM)内蔵パソコンが必要です。
デスクトップで35万円以上はします。
ノートパソコンでは、メモリー不足のため、1楽器しか鳴りません。
今回の検証は、ノートパソコン環境に限ってのことです。
予算の限られた、趣味のアマチュア作曲編曲Finale愛好家のためです。

追記:Garritan Instrumentsが、
SibeliusとDorico Pro5で使えるようにできるか、
調べてみます。


第1テーマ(序奏)<変ホ長調(♭3つ)>は2拍子で、テンポ58。
2/2拍子ですが、3拍子を感じます。
6/8拍子みたいです。

第2テーマ(メインテーマ)<二短調(♭1つ)>は3拍子、テンポ83です。

第3テーマ(サブテーマ)<二短調(♭1つ)>は3拍子、テンポ98です。
3/4拍子と4/4拍子が、混在します。


スコア譜
20241024aa_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109.pdf


各パート譜
20241024aa_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109_SoloCello.pdf


20250428bb_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109_Piano.pdf


20241024aa_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109_Violin1.pdf


20241024aa_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109_Violin2.pdf


20241024aa_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109_Viola.pdf


20241024aa_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109_Cello.pdf


20241024aa_elegy_KanashimiNoCellist_Orchestra_op109_Contrabass.pdf



ワルツ 「喜びも悲しみも」 ロ長調 op.108

2024年10月14日(月・休)8:00
第1テーマ<ロ長調(#5つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年10月15日(火)8:46
第2テーマ<嬰ハ短調(#4つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年10月17日(火)9:45
第3テーマ<ホ長調(#4つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年10月17日(火)12:41 、自宅作曲部屋にて第1稿完。


作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


原曲(第1稿 演奏時間:2分16秒)
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)


20241017j_Waltz_YorokobiMoKanashimiMo_op108.mp3

20241017j_Waltz_YorokobiMoKanashimiMo_op108.wav



ワルツ 「喜びも悲しみも」 ロ長調 op.108
京都ソロイスツアンサンブルの為の編曲版
(アルトリコーダー・A管クラリネット・ピアノ・1stVn・2ndVn・Va・1stVc・2ndVc)

2025年4月27日(日)8:30 、自宅作曲部屋にて、作業開始。
2025年4月27日(日)16:30 、自宅作曲部屋にて第1稿完。

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

編曲版(第1稿 演奏時間:2分16秒)
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)


20250501KK_Waltz_YorokobiMoKanashimiMo_Orchestra_op108.mp3

20250501KK_Waltz_YorokobiMoKanashimiMo_Orchestra_op108.wav


スコアPDF
20250501KK_Waltz_YorokobiMoKanashimiMo_Orchestra_op108.pdf


各パート譜
(2025年5月1日17:59 見やすく書き換えました)
20250501KK_Waltz_YorokobiMoKanashimiMo_Orchestra_op108_AltoRecorder.pdf


20250427ijj_Waltz_YorokobiMoKanashimiMo_Orchestra_op108_Clarinet_in_A.pdf


20250428jj_Waltz_YorokobiMoKanashimiMo_Orchestra_op108_Piano2.pdf


20250427ii_Waltz_YorokobiMoKanashimiMo_Orchestra_op108_Violin1.pdf


20250427ii_Waltz_YorokobiMoKanashimiMo_Orchestra_op108_Violin2.pdf


20250427ii_Waltz_YorokobiMoKanashimiMo_Orchestra_op108_Viola.pdf


20250427ii_Waltz_YorokobiMoKanashimiMo_Orchestra_op108_Cello1.pdf


20250427ii_Waltz_YorokobiMoKanashimiMo_Orchestra_op108_Cello2.pdf


※ピアノ1は、使いません、弾きません。
参考のため、スコアに載せているだけです。
演奏でも、ミュートしています。



「カヴァティーナ 第6番」 嬰ハ短調 op.107

2024年9月30日(月)15:21
第1テーマ<嬰ハ短調(#4つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年10月3日(木)18:16
第2テーマ<嬰ハ短調(#4つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年10月11日(金)17:00
第3テーマ<ホ長調(#4つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年10月13日(日)7:51
第4テーマ<嬰ハ短調(#4つ)>、自宅作曲部屋にて着想。

2024年10月13日(日)9:27 、自宅作曲部屋にて第1稿完。


作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


原曲(第1稿 演奏時間:2分47秒)
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)


20241013j_Cavatina_No6_op107.mp3

20241013j_Cavatina_No6_op107.wav


オーボエが、底知れぬ悲しみを歌います。
ヴィオラが、
第1テーマは、ピチカート(人差し指で弦をはじく)で、
雨音のごとく脈打つ鼓動を伝えます。
第2テーマは、アルコ(弓で弦を弾く)で、
ため息をつきます。

第2テーマの和音進行は、以下。
F#m・F#m6→G#m・G#m7→E・D#m→G#m7
F#m・F#m6→G#m・G#m7→E・D→C#m
Dが、N6(ナポリの六)の第1転回形ではなく、
基本形を、あえて採用。
N6(ナポリの六)第1転回形F#AD→ドミナントG#m7、
これが、クラッシックの常識。
そんなものには、こだわらない、
破壊と創造、
和声学の常識から、あえて逸脱、
趣味のアマチュア作曲家は、
怖いものなしです。
ベースが、EDC#と降りてきて、
半音上から、トニックに寄り添います。



「カヴァティーナ 第5番」 ホ長調 op.106

2024年8月17日(土)05:23
第1テーマ<ホ長調(#4つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年8月18日(日)16:10
第2テーマ<ホ長調(#4つ)>、自宅作曲部屋にて着想・和音進行完。
2024年8月18日(日)16:38 、自宅作曲部屋にて第1稿完。


作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


原曲(第1稿 演奏時間:2分35秒)
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)


20240818j_Cavatina_No5.mp3

20240818j_Cavatina_No5.wav


アルト・フルートとアルト・クラリネットとヴィオラが、
5拍子で歌います。
第2テーマは、4拍子です。

アルト・フルートは、G管、ト長調の楽器。
記譜より、4度低い(半音5個)。
よって、記譜する時には、半音5個高い調性で、書きます。
この曲の場合は、イ長調(#3つ)で。
アルト・クラリネットは、Es管、変ホ長調の楽器。
記譜より、短3度高い(半音3個)。
よって、記譜する時には、半音3個低い調性で、書きます。
この曲の場合は、変ニ長調(♭5つ)で。

しかし、楽譜作成ソフト「Finale」、
もしくは、楽譜作成ソフト「Shibelius」で、
『移調楽器を実音で表記』を使えば、
趣味レベルのアマチュア作曲家でも
色んな管楽器が楽しめます。



「カヴァティーナ 第4番」 ホ長調 op.105

2024年8月12日(月・休)14:15
第1テーマ<ホ長調(#4つ)>、秋月にて着想。
2024年8月14日(水)04:13
第2テーマ<嬰ハ短調(#4つ)>、自宅作曲部屋にて着想。
2024年8月14日(水)05:29
自宅作曲部屋にて、第1稿完。


作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


原曲(第1稿 演奏時間:3分07秒)
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)


20240814f_Cavatina_No4.mp3

20240814f_Cavatina_No4.wav


イングリッシュホルンが、
第1テーマは、
5拍子と3拍子を、繰り返しながら、歌います。
第2テーマは、
5拍子で、奏でます。

(#4つ)のホ長調、嬰ハ短調は、ともに、
満たされぬ思いと心残り、
つまり、充分にしてやれなかった後悔と懺悔の気持ちが、
心の澱(オリ)として沈んでいて、
ふとしたとき、思い出させるように、
微かな痛みを感じさせるのです。

ホ長調(#4つ):追憶、完全ではない喜び、悲嘆、辛辣、
大きな歓声、喜びの笑い、高貴、朝。
輝かしく、温和で喜ばしい、高貴の調。
明るく美しく、繊細。
鮮やかな自然を連想させる。
安心感があり、なめらかだが、どこか切なく、少しさびしさを感じさせる。
古風なきらびやかさを持ち、堂々たる曲想になることもある。
代表曲:シューベルト「菩提樹」
シューベルト「未完成交響曲 第2楽章」
ショパン「別れの曲」練習曲op.10-3

嬰ハ短調(#4つ):思慕、人生の伴侶との後悔と愛の嘆き、
神とのくつろいだ会話、悔悟、悲愴、残忍、皮肉、不気味、最も陰鬱・陰暗。
代表曲:ベートーヴェン「月光ソナタ」
ショパン「悲しげなワルツ」op.64-2
ラフマニノフ「前奏曲」op.3-2

3は神、4は人を表すと言われます。
『#』は十字架です。
まるで、人が神に赦しと救済、
心の平安を祈り求めているような調性です。



「荒野に立ちて」 ニ長調 op.104
『泣くな、ヨハン』 より

2024年8月1日(木) 自宅作曲部屋にて、
第1テーマ<ニ長調(#2つ)>着想。
2024年8月6日(火)05:02 自宅作曲部屋にて、
第2テーマ<二短調(♭1つ)>着想。
2024年8月7日(水)14:34 自宅作曲部屋にて、
第3テーマ<イ短調(#♭なし)>着想。
2024年8月12日(月・休)03:15 自宅作曲部屋にて、
第4テーマ<ニ長調(#2つ)>着想。
2024年8月12日(月・休)04:35 自宅作曲部屋にて、第1稿完。
2024年8月12日(月・休)08:11 自宅作曲部屋にて、
第5テーマ<ニ長調(#2つ)>着想。
2024年8月12日(月・休)09:12 自宅作曲部屋にて、第2稿完。

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


原曲(第1・2・3稿 演奏時間:6分28秒)
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)


第1稿
20240812s_KouyaNiTachite.mp3

20240812s_KouyaNiTachite.wav


第2稿
20240812t_KouyaNiTachite.mp3

20240812t_KouyaNiTachite.wav


第3稿
20240812u_KouyaNiTachite.mp3

20240812u_KouyaNiTachite.wav



「いつかは どこかで」 ハ長調 op.103
『泣くな、ヨハン』 より

2024年7月26日(金)2:34 自宅作曲部屋にて、
第1テーマ<ハ長調(#♭なし)→ホ長調(#4つ)>着想。
2/2拍子で奏でます。
4/4や12/8拍子もありか、と思いましたが。
2024年7月27日(土)8:05 自宅作曲部屋にて、
第2テーマ<嬰ト短調(#5つ)>着想。
2024年7月28日(日)16:14 自宅作曲部屋にて、
第3テーマ<イ短調(#♭なし)>着想。
2024年7月28日(日)18:41 自宅作曲部屋にて、第1稿完。


作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


原曲(第1稿 演奏時間:2分47秒)
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)


20240728g_ItsukahaDokokade_Cdur_op103.mp3

20240728g_ItsukahaDokokade_Cdur_op103.wav


和音進行は、以下です。
C/G→Bm(b5)→Em/B→Fm69/A (A・D・F・G) omitC
F/C→Em/B→Dm/A→G7
Am→Dm/A→Em/B→C
F→B/F#→E→E

G#m→C#m→D#m→B6 omitF#
C#m→F#→E A#m→D#m7
G#m→C#m→D#m→B6 omitF#
C#m→F#→A D#m/A#→G#m

Am→F→Em→C
Dm→Bm→C→Am
Am/C→F→Bm→Em
F/C→G→Am sus4→Am


嬰ト短調(#5つ):抑圧された心、呻き、苦闘、悲嘆、気難しさ、陰暗。
#が多いため、短調のなかで最も、浮き立つような音色である。
響きが乏しく、輝きが感じられず、使用例が少ないとされるが、
私は違う、と思います。
内面の苦しみを表現するのに、最も適した調性です。
代表曲:ショパン「前奏曲第12番」



「フォーク組曲」 第8曲<川面の夕没> イ短調 op.102

2024年2月12日(月・振替休日)17:51 自宅作曲部屋にて、着想。
2024年2月22日(木)12:15 自宅作曲部屋にて、
冒頭トレモロ開始テーマ<イ短調(#♭なし)から嬰ト短調(#5つ)へ>着想。
2024年3月28日(木)0:58 龍門の滝ライダーズハウス(自称作曲部屋)にて、
第1メインテーマ<イ短調(#♭なし)>着想。
2024年3月28日(木)21:39 龍門の滝ライダーズハウス(自称作曲部屋)にて、第1メインテーマ和音進行完。
2024年4月18日(木)17:59 星野村池の山キャンプ場にて、第2テーマ<ロ短調(#2つ)>着想。
2024年6月23日(日)16:52 自宅作曲部屋にて、第3テーマ<ハ長調(#♭なし)>着想。
2024年7月15日(月・祝)16:50 自宅作曲部屋にて、第1稿完。
2024年7月20日(土)9:46 自宅作曲部屋にて、第4テーマ<嬰ヘ長調(#6つ)>着想。
2024年7月21日(日)13:45 自宅作曲部屋にて、第4テーマ<嬰ヘ長調(#6つ)>和音進行完。
2024年7月21日(日)14:34 自宅作曲部屋にて、第2稿完。


敬愛するヴァシーリー・セルゲイェーヴィッチ・カリンニコフ氏に捧ぐ。


作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


原曲(第2稿 演奏時間:6分03秒)
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)

20240721rr_FolkSuite_No8_KawamoNoYuubotsu.mp3

20240721rr_FolkSuite_No8_KawamoNoYuubotsu.wav

ブルックナー開始(トレモロ開始)は、
混じり気のない、原初の音、イ音、イ短調(#♭なし)から始まります。
やがて、ロ音、嬰ト短調(#5つ)へ。
24小節目には、
『ナポリの六度 N6』(Neapolitan Sixth)「bU(onW)」と言う、特殊な和音を使っております。
A・C#・Eです。
本来ならA#、半音下がってAです。
「六の和音」というのは、フランスの伝統流派で、
「第一転回形」を意味しますから、
C#・E・Aとなります。
18世紀にオペラ界を賑わせた「ナポリ学派」が好んで使ったことから、
「ナポリ」の名を冠しています。
クラッシックでは、
「ナポリの六」は、ドミナントに進行するのが、原則です。
下属和音に準ずる和音として、変則的なサブドミナントであり、
特に短調において、Uの代理和音として使用されます。
3th(この曲の場合C#)の重複も、例外的に許可されます。
「Wの5th上げ」とも解釈され、
「そのC#こそが、根音であるとも言えるから」です。
「ナポリの六」から、VやT2-Vへ進んで、Tへと解決する一連のカデンツを、
パセティック・ケーデンス(Pathetic Cadence)と呼びます。
パセティックとは、悲劇的と言う意味。
「主音の半音上から寄り添うbU度の音」は、
フリジア旋法を思わせます。
第1メインテーマの3小節目と7小節目、
1拍目と2拍目も、このN6です。

第1メインテーマ<イ短調(#♭なし)>は、
『宿命のテーマ』です。
宿命とは、命を授かった瞬間から、変えることができないもの。
ちなみに、運命は努力と選択で変えることができます。

第2テーマ<ロ短調(#2つ)>は、
メロディーは辛うじて私のオリジナルですが、
オーケストレーションは、私淑する師匠カリンニコフ氏の
交響曲第1番 ト短調 第1楽章 第2主題を模倣しております。
学習は模倣から始まります。
師匠への『あこがれ』を、形にしたものです。

第1メインテーマ再現部、
上で対旋律を奏でているのは、ピッコロ。
下で悲憤しているのが、ヴィオラ。

第3テーマ<ハ長調(#♭なし)>は、
4(ファ)・7(シ)抜きペンタトニック長音階(5音音階)によるものです。
2(シ)・6(ファ)抜きペンタトニック短音階<民謡音階>(5音音階)寄り。
サビで初めて「シ」が出てきますが、
「ファ」は、最後まで出現しません。
突然、神の御許に召され、感涙してしまうイメージです。
1stヴァイオリン・2ndヴァイオリンなしです。
ヴィオラ・チェロ・コントラバスは、
ppp or ppppで、そっと
混声4部合唱に寄り添います。

第4テーマ<嬰ヘ長調(#6つ)>は、
沈黙していた1stVnと2ndVnが歌いだし
弦楽合奏となります。
F#→A#→F#・G#m→Dm/F#
B→C#→Cdim・G#/CEm
赤字部分が、
旧来の和声学の常識から
あえて、逸脱した和音進行です。
従来の長調・短調から離れ、
教会旋法リディアンの和声版みたいなもの。
私自身、よくわかっていませんが、
耳が要求してくるので、仕方ありません。
第4テーマが、一番好きです。

最後の2小節、混声4部合唱で、静かに閉じます。

歌詞はコチラ
トレモロ開始冒頭テーマ歌詞
『悲しいときには、貴方(あなた)<神>を思う、
淋しい(さびしい)ときにも、貴方(あなた)<神>を思う。
この世に生まれ来て(きて)、黄昏(たそがれ)沈む(しずむ)』
<ABDUL NAVILLAGETZO(アヴドゥル・ナヴィラゲッツォー)作詞>



「フォーク組曲」 第7曲<涙の帰り道> ニ短調 op.101

2024年2月5日(月)6:30 自宅作曲部屋にて、第1テーマ着想。
2024年2月6日(火)18:03 龍門の滝ライダーズハウス(自称作曲部屋)にて、第2テーマ着想。
2024年2月12日(月・振替休日)13:28 自宅作曲部屋にて、第1稿完。

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Hanaki Yu)

原曲(第1稿 演奏時間:2分39秒)
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)

20240213x_FolkSuite_No7_NamidaNoKaerimichi.mp3

20240213x_FolkSuite_No7_NamidaNoKaerimichi.wav



「フォーク組曲」 第6曲<風の呼ぶ声> ロ短調 op.100

2024年1月22日(月)6:35 自宅作曲部屋にて、イメージ着想。
2024年1月24日(水)4:57 自宅作曲部屋にて、第1部ロ短調(#2つ)第1テーマ着想。
2024年1月24日(水)8:51 自宅作曲部屋にて、第1テーマ和音進行完。
2024年1月24日(水)10:17 自宅作曲部屋にて、第2部嬰へ短調(#3つ)第2テーマ<中間部緩徐楽章>着想。
2024年1月24日(水)15:44 自宅作曲部屋にて、第2テーマ和音進行完。
2024年1月25日(木)8:12 自宅作曲部屋にて、第1部ニ短調(♭1つ)第3テーマ着想。
2024年1月25日(木)18:36 自宅作曲部屋にて、第1部ニ短調第3テーマ和音進行完。
2024年1月31日(水)16:47 自宅作曲部屋にて、第2部ハ短調(♭3つ)第4テーマ<最終部奏舞楽章>着想。
2024年2月1日(木)16:38 自宅作曲部屋にて、第4テーマ和音進行完。
2024年2月1日(木)18:45 自宅作曲部屋にて、第1稿完。
演奏順番:ロ短調(#2つ)→二短調(♭1つ)→嬰へ短調(#3つ)→ハ短調(♭3つ)

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Hanaki Yu)

原曲(第1稿 演奏時間:2分48秒)
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)

20240201p_FolkSuite_No6_KazeNoYobukoe.mp3

20240201p_FolkSuite_No6_KazeNoYobukoe.wav



「フォーク組曲」 第5曲<雨の草原> ロ短調 op.99

2024年1月14日(日)18:11 自宅作曲部屋にて、着想。
2024年1月16日(火)17:08 自宅作曲部屋にて、前半オーケストレーション完。
2024年1月18日(木)04:12 自宅作曲部屋にて、第1稿完。

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Hanaki Yu)

原曲(第1稿 演奏時間:2分10秒)
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)

20240118l_FolkSuite_No5_AmeNoSougen.mp3

20240118l_FolkSuite_No5_AmeNoSougen.wav



「フォーク組曲」 第3曲<官能のカノンとふしだらなフーガ> ホ短調 op.98

2024年1月4日(木)15:13 自宅作曲部屋にて、着想。
2024年1月10日(水)17:04 自宅作曲部屋にて、試作第1稿完。

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Hanaki Yu)

原曲(試作第1稿 演奏時間:3分45秒)
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)

20240111n_FolkSuite_No3_KannouNoCanonToFushidaranaFuga.mp3

20240111n_FolkSuite_No3_KannouNoCanonToFushidaranaFuga.wav



「フォーク組曲」 第1曲<山紫水明(棚田のある風景)> 二短調 op.97
2・6抜きペンタトニック短音階<民謡音階>(5音音階)による曲


2023年12月28日(木)7:22 自宅作曲部屋にて、第1テーマ(Aメロ)二短調(♭1つ)着想。
2・6抜きペンタトニック音階<民謡音階>(5音音階)にて。

2024年1月2日(火)11:37 自宅作曲部屋にて、第2テーマ(Bメロ)二短調(♭1つ)着想。
西洋7音音階に戻す。

2024年1月2日(火)12:37 自宅作曲部屋にて、第1稿完。

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Hanaki Yu)

原曲(第1稿 演奏時間:2分32秒)
演奏音源:Finale
(Garritan Instruments for Finale & BBC Symphony Orchestra音源)

20240102r_FolkSuite_No1_Sanshisuimei.mp3

20240102r_FolkSuite_No1_Sanshisuimei.wav

歌詞はコチラ
第1テーマ歌詞
『夢は破れて、傷つきし君を、美しい山河は、待っている
まなこ腫らした、君のこころ、責めはしないよ、戻っておいで』


組曲の冒頭を飾る今回の第1曲では、
最初から意図的にペンタトニック短音階による雰囲気をイメージして
作曲しました。
魂震わす、ペンタトニック短音階と3拍子、
さらには、二短調、
最強の組み合わせです。
これしか、考えられません。

「ペンタトニック(ギリシャ語で、5のこと)音階」
しろうとの私なりの浅い知識では、
現代の7音階西洋音楽より、はるか昔の時代にすでに存在している
原始的な音階です。
数百年前からです。
スコットランド民謡、日本の民謡・演歌・雅楽、中国基本音階などがあります。
ファとシがないことで、半音続きがなくなります。
スケールから半音の動きをなくしているのです。
半音の濁りがなくなり、澄み切った音がします。

魂 つまり DNAに刷り込まれている情緒を呼び起こし、
一度聴いたら、忘れられないのです。

特に、メロディ(ウタ)<旋律>の力は圧倒的であり、
伴奏なしでの説得力、その起伏・その深みが、その証しです。
例えば、無伴奏ソロ(管弦楽器)、アカペラ(声楽)・
日本であれば、謡曲・わらべうた・尺八ソロなど。


ピタゴラス調律は、
ピタゴラスが、自然倍音CとG(トニックとドミナント)2:3(1.5)に着目したもの。
積み上げると、

E
A
D
G
C

となり、ペンタトニック音階が出来上がります。
言わば、ピタゴラス律(ペンタトニック音階)はアナログ。
普段使っている平均律は、デジタル。

長調の、4・7抜き(ヨナ抜き長音階)。ハ長調なら、ファとシを抜く。
「ドレミ ソラ 」 アジアンテイスト・和です。
長調の、2・6抜き(ニロ抜き長音階)。ハ長調なら、レとラを抜く。
「ド ミファソ シ」 『琉球音階』、The沖縄です。

短調の、4・7抜き(ヨナ抜き短音階)。イ短調なら、レとソを抜く。
「ラシド ミファ 」
短調の、2・6抜き(ニロ抜き短音階)。イ短調なら、シとファを抜く。
「ラ ドレミ ソ」 平行調のハ長調と同じ。
日本民謡音階です。
長調の、4・7抜き(ヨナ抜き長音階)を並び変えると、この音階になります。
ヨナ抜き短音階に比べ、もの悲しさのなかに、どこか芯の強さを感じさせる音階。

5音音階(ペンタトニック)は、
どこか、ノスタルジックな響きがします。

ノスタルジックとは、
遠い懐かしさを感じさせる、得がたいもの、失われたものなどに対して、
心惹かれ、思いを馳せ、憧れや恋しさを抱くさまなどを意味する語。
主に、「郷愁」と訳される。



「フォーク組曲」 第4曲<思い出> ト長調 op.96

2023年11月19日(日) 16:05 大坂江戸堀一丁目にて着想。
ペトレンコ・ベルリンフィル公演を聴き終え、大坂フェスティバルホール2階席から階段を降りる際に、
降りてきた第1テーマ(Aメロディー)。
2023年11月24日(金)7:42 自宅作曲部屋にて、第1テーマ(Aメロ)ト長調(#1つ)和音進行完。
2023年12月2日(土)9:37 自宅作曲部屋にて、第2テーマ(Bメロ)ハ長調(♭#なし)着想・和音進行完。
2023年12月4日(月) 自宅作曲部屋にて、第3テーマ(Cメロ)変ハ長調(♭7つ)着想。
2023年12月7日(木)16:55 自宅作曲部屋にて、第3テーマ(Cメロ)変ハ長調(♭7つ)和音進行完。
2023年12月13日(水)10:48 自宅作曲部屋にて、第1稿完。

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

原曲(第1稿 演奏時間:7分04秒)
演奏音源:Finale
(Garritan Instruments for Finale & BBC Symphony Orchestra音源)
〜フルート奏者故永井賢次氏のために〜

20231213q_FolkSuite_No4_Omoide.mp3

20231213q_FolkSuite_No4_Omoide.wav


↓の順番で転調します
ト長調(#1つ):若人の調。 輝き、活発、優美、誠意、冥想。
ト長調と言うより、平行短調・ホ短調寄り。
ホ短調(#1つ):悲嘆なれども、内に秘めた暗い情熱が感じられ、深く沈み込んだ響きが特徴。
マルカントワーヌ・シャルパンティエは、この調について「なまめかしさや悲しみを表す」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「非常に考え込み、深く沈み、悄然とし、悲しげな状態を作り出す」と、述べている。

ハ長調(#♭なし):単純素朴、しかも確然とした感じを出す。
♯や♭がないため、混じり気がなく、安定感がある。
ハ長調ながら、平行短調・イ短調寄り。
イ短調(#♭なし):単純素朴な、柔らかな悲しみ・優しい切なさを表現し、
最も女性的で、混じりけのない澄み切った響き。
品位のある落ち着いた音がする。
敬神的な諦めに似た感情も出す。
孤独の象徴でもある。
♯や♭がなく、混じり気がないため、私的には清楚・清純・清潔な女性の印象。
原初の音であり、澄み切った別世界が開ける。
高次元の力みのない清々しさである。

変ハ長調(♭7つ):変ハ音(ロ音)が持つ、独特の雰囲気に包まれる。
絶望や諦めを超越した異空間・別世界。
荘厳・崇高。
荘重なる儀式が行われているかのよう。
変ハ長調(♭7つ)は、ロ長調(#5つ)と、
平均律(ピアノ鍵盤)では、同じものですが、
自然倍音では違う、別物であると、私は
確信しております。
この曲は#系ではありません。
絶対に♭系なのです。

前半は、和声法。
後半は、弦楽オーケストラによるカノン、対位法。
終結部は、
コントラバスのべダルポイント(保続低音)<変ト or 変ハ>の地響きのなか、
第3テーマのカノン、最後の16小節、
女声合唱の第2テーマ、
ホルンによる第1テーマ、が重なる、
『三重メロディー』になります。

元の調に戻らぬまま、
ホルンが最後の別れを告げて、
曲を閉じます。



「フォーク組曲」 第2曲<水縄連山> 二短調 op.95

2023年11月2日(木) 7:30 九重町グリーンパーク泉水キャンプ村にて着想
2023年11月13日(月)17:39 自宅作曲部屋にて原曲作曲完

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

原曲(第1稿 演奏時間:4分43秒)
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)

20231113k_CMelody_FolkSuite_No2MinouRenzan.mp3

20231113k_CMelody_FolkSuite_No2MinouRenzan.wav


↓の順番で転調します
二短調(♭1つ):不安・悲嘆・荘厳・崇高。

ト短調(♭2つ):深く透明な美しさをたたえている調。

ヘ長調(♭1つ):平和・単純素朴・牧歌的・田園的。

変イ長調(♭4つ):夢想的で繊細、抒情的で壮麗、生き生きとして新鮮。


この曲のアナリーゼ(楽曲分析)を、
出来上がった後にしてみると、要は
最終小節から6小節前、
変イ長調冒頭の和音、Fm aug(F・Ab・Db)<3半音・5半音>
に、あります。
augの和音は、憧れ(憧憬)や祈り(希望)の和音です。
aug(4半音)を3つ重ねると、元の音に戻ります。
片や、
diminish(3半音)を4つ重ねると、元の音に戻ります。
これらを使いこなせるように、なりました。
ようやく、66歳にして。



「アンパンマンマーチ」 ハ長調 編曲作品番号:arrangement_op.3
編曲した曲、並びに編曲者には、著作権は存在しません。

2023年7月9日(日)古賀市民オーケストラ練習から帰宅後着手。
2023年7月10日(月)未曾有の水害に遭う、床上浸水、一旦断念。
一から自力で編曲するのを諦め、m.yamadaさん編曲譜に出逢う。
2023年7月17日(月・祝)13:05 自宅作曲部屋にて編曲完 第1稿
(演奏時間:1分08秒)

2023年7月20日(木)14:19 自宅作曲部屋にて編曲完 第2稿
(3番歌詞までのフルコーラス版 演奏時間:2分39秒)

作詞:やなせ たかし
作曲:三木 たかし
編曲:大谷 和夫
歌:ドリーミング

元編曲:m.yamada
再編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)
第2稿(3番歌詞までのフルコーラス版 演奏時間:2分39秒)

20230723e_x_d_AnpanmanMarch.mp3

20230723e_x_d_AnpanmanMarch.wav


Score PDF(総譜楽譜)
20230723b_Score_AnpanmanMarch.PDF


各パート譜PDF
※Clarinet1と1stVnのみ、
繰り返しマーク(1カッコ2カッコ・リピート・セーニョ・D.S. al Coda・コーダ)が
記譜されていますが、他パート譜には抜けています。
Score PDF(総譜楽譜)にて、書き込みをお願いします。
20230723b_Flute.PDF

20230723bb_CrarinetinBb1.PDF

20230723bb_ClarinetinBb2.PDF

20230723bb_HorninF.PDF

20230723b_TrumpetinBb.PDF

20230723bb_Triangle.PDF

20230723bb_Tambourin.PDF

20230723b_Violin1.PDF

20230723bb_Violin2.PDF

20230723bb_Viola.PDF

20230723bb_Cello.PDF

20230723bb_Contrabass.PDF


Score Finale(総譜楽譜)
20230723e_x_d_AnpanmanMarch.musx

ダウンロードのやり方。
右クリック、「リンクを新しいタブで開く」を選択。
「名前を付けて保存」をクリック、
『ダウンロード』フォルダが、自動表示されるので、
そこに、ダウンロード。
「ファイルを開く」と、リンクの下線付きで、右上に表示されるので、
それを、クリック。
『Finale』が起動し、
「アンパンマンマーチ」のスコアが、
立ち上がります。


歌詞はコチラ
20230720a_AnpanmanMarch.doc

20230720a_AnpanmanMarch_Lyrics1-3.PDF


三木たかし様の原曲は、変イ長調(♭4つ)です。
変イ長調(♭4つ):夢想的で繊細、抒情的で壮麗、生き生きとして新鮮。
大人っぽい、高貴な音色。
円熟した、柔らかい音色。
♭が多くなるほど、しっとりさが増す。
逆に、#が多くなると、きらびやかさが増す。



「過ぎ去りし日々」 嬰ヘ長調 op.94
〜妻 美穂のテーマ〜
<悔悟と感謝と>


2023年5月13日(土) 12:38 自宅作曲部屋にて着想
2023年6月1日(木)13:55 自宅作曲部屋にて原曲作曲完
2023年6月3日(土)18:21 九重(ここのえ)町グリーンパーク泉水キャンプ村にて、作詞完。

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Hanaki Yu)
歌唱:葦原 良平(Ashihara Ryouhei)

原曲
演奏音源:Finale(Garritan Instruments for Finale)
「B管トランペットとコーラスとバス・トロンボーンとピアノと弦楽オーケストラ版」
〜妻に捧ぐ〜


20230601s_SugisarishiHibi.mp3

20230601s_SugisarishiHibi.wav


Score PDF(総譜楽譜)
20230601s_Score_SugisarishiHibi.PDF


演奏音源:Finale(BBC Symphony Orchestra音源版)
20230602v_SugisarishiHibi.mp3

20230602v_SugisarishiHibi.wav


歌詞はコチラ
202306031821SugisarishiHibi.docx

歌入り  歌唱:葦原 良平
202306200539_SugisarishiHibi_AshiharaRyouhei.wav


↓の順番で転調します。
12/8拍子で奏でます。
3拍子と4拍子が織りなす複雑な心の世界です。
嬰ヘ長調(#6つ):色彩的であり、豊かさと柔らかさを持つ。
特に、ロマン的な趣きを出す。
#が多くなり、きらびやかさが増す。
どことなく非現実的であり幻想的、異国的な異世界感のある響き。
豊か、柔らか、強い情熱、困難な勝利。

弦楽オーケストラによる、『カノン』になります。
絶唱します。
ト長調(#1つ):若人の調。 輝き、活発、優美、誠意、冥想。
少年のような明るさと快活さを持ち合わせる、軽快な調です。
静かな田園的な風情を感じさせます。
「春の調」、とも言います。
マルカントワーヌ・シャルパンティエは、この調について「甘い喜ばしさを表す」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「人を惹きつける雄弁な性格を持ち、
輝かしさも少なからずあり、
真面目な表現にも、活気のある表現にもよく適している」と、述べている。



Air (アリア)
「この向こうに幸せが」 ニ長調 op.93

『泣くな、ヨハン』 より

2023年4月24日(月) 21:38 龍門の滝ライダーズハウス、自称作曲部屋にて着想
2023年4月29日(土)1:44 龍門の滝ライダーズハウス、自称作曲部屋にて原曲作曲完
2023年4月30日(日)08:24 作詞完

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Hanaki Yu)
歌唱:葦原 良平(Ashihara Ryouhei)

原曲
演奏音源:Finale

「独奏チェロとコントラバスピチカートとピアノ版」
〜天ヶ瀬温泉に捧ぐ〜

20230428a_KonoMukouniShiawasega.mp3

20230428a_KonoMukouniShiawasega.wav


Score PDF(総譜楽譜)
20230428aa_Score_KonoMukouniShiawaseg.PDF

Cello PDF(チェロ楽譜)
20230428aa_Cello_KonoMukouniShiawasega.PDF


自宅から作曲部屋に向かう途中に、
『天ヶ瀬温泉』がある。
連日、温泉に入ってから、向かう。
泉質は、黒川温泉や杖立温泉を、
はるかにしのぎます。
湯布院なんぞ、話しになりません。
あそこは、素人が行くテーマパークです。
温泉通・玄人旅人である者は、天ヶ瀬・黒川・杖立・わいた方面です。
2020年(令和2年)7月の水害とコロナ禍で、
過酷な運命に翻弄されました。
それでも、私達は川が好き、と
懸命に努力されております。
きっかけは、
2023年(令和5年)4月8日(土)会場:天瀬公民館で、
4年ぶりに開催された
『素人芝居劇団 天ヶ瀬座』公演を観覧し、涙してからです。
全国の天ヶ瀬温泉ファンよ、集え。
知恵を絞りだし、再生しよう。
先日、成天閣に宿泊しました。
キャンプの焚き火同様、飽きません。
川音と屏風連山のふもとを、東から西へ、西から東へ一直線に走り抜ける久大線、色とりどりの電車、
動く絵画であり、絶え間なく変化する生の音楽です。
五感が解放され喜び、六感が降りてきます。


歌詞はコチラ
20230430a_KonoMukouniShiawasega.docx

確認メールを、多数頂いております。
皆様方が感じておられます通り、
「彼は月です」。

歌入り  歌唱:葦原 良平
20230430a_AshiharaRyouhei_KonoMukouniShiawasega.mp3

バックの音は、川水の音です。
渓流沿いでのキャンプ、しかも
かなり酔いが回っての録音ですから、
感情剥き出しになっております。


ニ長調(#2つ):高尚で華美、雄大で宗教的。
特に歓喜に適する。
華麗で明るい響き。
祝祭的でトランペットの音色を想起させるため、
活発なファンファーレに用いられる。
光あふれる輝かしく誇りに満ちた曲想に向く。
人間賛歌の調。

ニ長調(#2つ)であるが、
平行短調の
ロ短調(#2つ)が、
涙を拭い、立ち上がる。

ロ短調(#2つ):非常に暗く憂愁であるが、
静かな期待と辛抱強い希望も、ほのめかす。
孤独で奇異な響き。
暗く不吉な、悪魔的表現に向いている。

マルカントワーヌ・シャルパンティエは、この調について「絶望的。孤独でメランコリック。」と、述べている。
Melancholicとは、物思いに沈むさま、憂鬱であるさま、物悲しくふさぎ込むさま、のこと。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「奇怪、不快、メランコリック」と、述べている。

代表曲:シューベルト 交響曲第7番 『未完成』 ロ短調 D759
チャイコフスキー 交響曲第6番 『悲愴』 ロ短調


「独奏チェロと弦楽オーケストラ版」 イ長調編曲版
〜野口大介氏のために〜

2023年5月7日(日)5:00 小石原東峰村ポーン太の森キャンプ場縄文サイトにて、編曲完

20230507u_StringOrchesrta_KonoMukouniShiawasega.mp3

20230507u_StringOrchesrta_KonoMukouniShiawasega.wav


Score PDF(総譜楽譜)
20230507a_StringOrchestraScore_KonoMukouniShiawasega.PDF

SoloCello PDF(独奏チェロ楽譜)
20230507b_SoloCello_KonoMukouniShiawasega.PDF


イ長調(#3つ):輝かしく確信と希望に満ちる。
単純・純粋・快活。
誠実な感情に適する。
陽気で輝かしさのなかに、
その澄み切った音調により、
どこか寂しさと孤独感があるのが特徴です。
熱い信念を感じる。
代表曲:『ベートーヴェン交響曲第7番』
ショパン『ポロネーズ第3番「軍隊」』

嬰へ短調(#3つ):暗く神秘的で、張りつめた緊張感を与える。
妖怪的ながら、情熱的。
代表曲:ブラームス『ハンガリー舞曲第5番』
シューマン『美しき五月に』
シューベルト『凍れる涙』



「としかず出陣太鼓」 嬰ハ短調 op.92

2023年4月14日(金) 15:19 秋月にて、着想。
2023年4月15日(土)20:27 自宅作曲部屋にて、原曲作曲完。

20230417e_ToshikazuSyutsujinDaiko.mp3

20230417e_ToshikazuSyutsujinDaiko.wav


スコア(総譜)PDF
20230421a_ToshikazuSyutsujinDaiko.PDF


太鼓パート譜
20230421bTaiko.PDF


2023年(R5)4月の久留米市市議選再選を目指す、
わが栄町二丁目(わずか34世帯)出身の古賀速一(としかず)候補の
日曜日の出陣式(告示日)に間に合わせるため、
金曜日午前中に決まり、午後から秋月を歩き回り着想し、
土曜日一日で作り上げました。
薄氷を踏むかのような、
初めて納期を守るプロのような事をした、
思い出の曲です。


嬰ハ短調(#4つ):最も陰暗な調のひとつ。
悲壮・残忍・皮肉・不気味。
悲愴で冷たい金属的響き。
緊張感のある複雑さを感じる。
代表曲:ベートーヴェン『ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 「幻想曲風ソナタ」 通称「月光ソナタ」』 op.27-2
ショパン『悲しげなワルツ』op.64-2
ショパン『幻想即興曲』



出撃行進曲
〜祖国を守れ〜 ニ短調 op.91


2022年11月8日(火) 10:13 東峰村ポーン太の森キャンプ場縄文サイトにて着想
2022年11月14日(月)20:20 原曲作曲完
2023年1月11日(水)12:30 作詞完

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Hanaki Yu)

原曲
演奏音源:Finale

2022年11月14日(月)20:20
ピアノとコントラバスと兵士の掛声版 第1稿

20221114k_SyutsugekiKoushinkyoku.mp3

20221114k_SyutsugekiKoushinkyoku.wav


歌詞はコチラ
20230111a_SyutsugekiKoushinkyoku.docx


ニ短調(♭1つ):不安・悲嘆・荘厳・崇高。
作曲家ロベルト・シューマンはこの調について、「巨大な力を持つ調」と、述べている。
ドラマティック。
素朴で落ち着いた雰囲気の響きが特徴。
木管楽器に適する。
♭系の調はすべて、それぞれ違う、ある種の「やわらかさ」と「しっとりさ」があるが、
このニ短調(♭1つ)とト短調(♭2つ)については、おのおのの「暗さ」が潜む。
死を予感させる。
魂の根源を連想させるから、
懐かしさを感じさせ、土の匂いがする。
よって、感情を揺さぶられる。
マルカントワーヌ・シャルパンティエは、この調について「厳粛・敬虔」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「信仰深く穏やか。同時に高貴で満ち足りた性格。」と、述べている。

ちなみに、
作曲者希望、
メトロノーム速度は、
4分音符=108
です。

この曲のアナリーゼ(楽曲分析)を、
出来上がった後にしてみると、要は
コントラバス1本が奏でるバス(最低音)の動きにあります。

Dm/ F→Am→Gm Emb5/G→Am
Gm/ Bb→F/A→Em/G Bb/F→C#/E

Dm7→Am7/C=C6→Gm7/Bb Em7b5/Bb→Am
Gm7→Fmaj7
→Gm7 Em7b5/Gm=Gm6→Am

Dm/ F→Am→Gm Em7b5/G→Am
Dm/F→F→Gm Am/E→Dm

Gm→Am/G→C/G Gdim7→C#/G
F→Emb5→Dmsus4/A→Dm

太字の部分、シbからファまで
階段を降りるように
下がっています。
かたや、4小節ソが続いたあとに、
堰を切ったように、
最後に向かいます。
この徐々に下降していく動きが、
「温かいけど、ちょっと切ない」、
思いを感じさせるのです。
この曲の場合は、『悲壮感』を
際立たせます。
悲壮とは、悲しさと勇ましさが混在する感覚・感情です。
パッフェルベルのカノンから始まり、
バッハに受け継がれ、今世紀まで続く常套手段、鉄板です。
これを、『カノン進行』と、言います。

代表曲:バッハ 「トッカータとフーガ」 二短調 BWV565
ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱付き」 二短調 op.125
モーツァルト&ジェスマイヤー(補筆・第11曲『サンクトゥス(聖なるかな)』から後は、
完全なる彼ジェスマイヤーの作曲であり、
全曲で唯一の#系ニ長調の曲、『ホサンナ』以降はフーガとなる)
「レクイエム」 二短調 K.626



Air (アリア)
〜言葉にしたらいけないの〜 ニ長調 op.90


2022年10月30日(日) 02:30 着想
2022年11月1日(火)14:58 原曲作曲完
2022年11月5日(土)06:09 作詞完

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Hanaki Yu)
歌唱:葦原 良平(Ashihara Ryouhei)


原曲
演奏音源:Finale

20221102i_Air_D-Dur.mp3

20221102i_Air_D-Dur.wav


歌入り  歌唱:葦原 良平
20221106b_Air_AshiharaRyouhei.mp3


歌詞はコチラ
20221105b_Air.docx


ニ長調(#2つ)なのに、裏で
ロ短調(#2つ)が、むせび泣く曲。

ロ短調(#2つ):非常に暗く憂愁であるが、
静かな期待と辛抱強い希望も、ほのめかす。

孤独で奇異な響き。
暗く不吉な、悪魔的表現に向いている。

マルカントワーヌ・シャルパンティエは、この調について「絶望的。孤独でメランコリック。」と、述べている。
Melancholicとは、物思いに沈むさま、憂鬱であるさま、物悲しくふさぎ込むさま、のこと。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「奇怪、不快、メランコリック」と、述べている。

代表曲:シューベルト 交響曲第7番 『未完成』 ロ短調 D759
チャイコフスキー 交響曲第6番 『悲愴』 ロ短調


ニ長調(#2つ):高尚で華美、雄大で宗教的。
特に歓喜に適する。
華麗で明るい響き。
祝祭的でトランペットの音色を想起させるため、
活発なファンファーレに用いられる。
光あふれる輝かしく誇りに満ちた曲想に向く。
人間賛歌の調。

弦楽器(ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス)、
木管楽器(フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・ホルン・イングリッシュホルン等)、
金管楽器(トランペット・トロンボーン・チューバ・ユーフォニウム・サックス等)、
さらにティンパニーに至るまで、調弦や構造が幸いし、
とにかく倍音たっぷりに晴れやかに鳴り響く、
作曲家に愛された調性です。
モーツァルトは、ことに愛しました。

”D”という文字が神(deus)を連想させるため、崇高な精神を表現したいときに好まれる。
マルカントワーヌ・シャルパンティエは、この調について「喜びと勇壮さを表す」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「幾分鋭く、頑固な性質を持っている。
騒ぎや楽しげなもの、好戦的なもの、鼓舞するようなものに最も適している」と、述べている。

代表曲:ヨハン・パッヘルベル作曲 「カノン」
正式名称:『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』

バッハ作曲 「管弦楽組曲第3番 第2曲「Air」(アリア) ニ長調」
『G線上のアリア』は、ヴァイオリンとピアノ伴奏で演奏される。
こちらは、編曲版のためハ長調です。



「愛犬チロへのレクイエム」 変ロ長調 op.89
2022年6月19日(日) 19:20 永眠 満15歳 犬種:ジャックラッセルテリア(雑種)メス
当時中学3年生だった娘が、学校校庭に託された子犬を欲しがりました。
一度も大病することなく、元気でポックリ、ピンピンコロリ。
なんとも飼い主思いの、あっぱれな大往生でありました。
一番大好きな息子の腕に抱かれ、安らかに召されました。本望であったはず。

当家のお墓の南隣に、こちらを向かせて埋葬し、墓石を立てました。
2022年6月20日(月) 18:30 埋葬

2022年6月22日(水) 17:41 着想
杖立温泉 旅館白水荘 「小春の間」 にて

2022年6月25日(土) 09:13  パイプオルガン原曲 第1稿作曲完

20220626g_AikenChiroHenoRequiem.mp3

20220626g_AikenChiroHenoRequiem.wav

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

変ロ長調(♭2つ):壮麗で、多少くすんだ音色を持ち、
ゆったりした感じを出す。
柔和な輝かしさ、
静かで瞑想的なところもある。
なめらかな動きに適する。
安定感。
素朴な田舎の景色。
マルカントワーヌ・シャルパンティエはこの調について「壮麗で楽しい」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは「非常に気晴らしに富んだ壮麗な調」と、述べている。

Bb(ベー)管トランペット・Bb(ベー)管クラリネット・トロンボーン・チューバ等、
管楽器が最も得意とする調であることから、
吹奏楽でよく用いられる。

チューニング。
オーケストラは、A(アー)(ラ)音で合わせる。
オーボエ主席→コンサートマスターヴァイオリン主席→みんな。
ブラスバンドは、Bb(ベー)(シb)で合わせる。
ちなみに、Bはドイツ語表記H(ハー)(シ)

アマチュアでも、
音楽をやってる人・やってた人は、
わかる。
Bb(ベー)(シb)とH(ハー)(シ)の
違いと便利さ。

余談ですが、
クラリネットには、Bb管とA管があるのですが、
その音色の違いについて。
Bb管は、明るい響き。
A管は、哀愁のある柔らかな音色。
A管の方が、長い。
作曲家は、1曲のなかで、音色の違いを求めて、
持ち替えを指示。
作曲家とは、かくも繊細な魂の持ち主。

代表曲:シューベルト「アヴェ・マリア」


『レクイエム』とは、ラテン語で「安息を」という意味。
1.カトリック教会で行う、死者のためのミサ曲。
2.典礼から離れ、「鎮魂曲」「葬送曲」。「死を悼む」ために作られた曲。
わたくしは、
たくさんの思い出とともに、
「天があなたを迎え入れますように」 と祈り願う 『昇天曲』
だと、思います。


この曲のアナリーゼ(楽曲分析)を、
出来上がった後にしてみると、
要はF音、ドミナントの基音。
F/A(V ドミナント第1転回形)<半終止>、
Bb/F(T トニック第2転回形)<不完全終止>、等
文章の読点(、)を重ね、
最後に、Bb(T トニック基本形)<完全終止・絶対安定・安寧安息>に辿り着きます。

長調(変ロ長調)なのに、短調(ト短調)のような曲、
長調と短調の間を揺れ動く曲です。
肝は、ナチュラル短音階にあります。
自然短音階(ナチュラルマイナースケール)、
第7音を上げる和声短音階(ハーモニックマイナースケール)、
第6音・第7音を上げる旋律短音階(メロディックマイナースケール)と3つあるわけですが、
平行長調と同じである自然短音階は、
どちらともとれるから
深みがあります。
素朴なもの悲しさがあります。

最後の8小節は、
Eb(W)→Cm(U)→Am7b5(Z7b5)→Gm(Ym)→
Eb/G(W第1転回形)→Amb5(Zb5)→Bb(T)。
A→Bbで半音進行するので、自然なはず。
私的には、初めての和音進行です。
バスが、最後
メロディーと反行し、
G→G→A→Bbと、昇天します。
2個所のセカンダリードミナントも、オリジナルです。
不思議なのは、一度も
Dm(Vm)・Dm7(Vm7)・D7(V7)を
選んでいないこと。
まったく、登場しません。
代理和音にもなり得る万能選手の和音が。
そのわけを見つけきれずにいます。
ずっと、考えております。
「Deus」、神を連想させる音なのに。
ニ短調(♭1つ)、悲嘆過ぎるのを嫌ったのでしょうか。

私の作曲である、と
識別ができるステータスに到達したような気がします。
あくまで、しろうとの趣味レベルの話しですが。


ト短調(♭2つ):深く透明な美しさをたたえている調。
悲しみ、
夢のような憂愁の加わった静かな優しさ、
真剣な努力などを表す。
ロマン的な高揚を感じさせる。
悲しみや感傷を、とりわけ効果的に伝える暗い調。
澄み切った哀愁を感じさせ、
時には永遠の悲しみをも意味する。
マルカントワーヌ・シャルパンティエはこの調について「厳粛で壮麗」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは「真面目さと愛らしさを持ち合わせている。
優美さと心地よさも有している、最も美しい調」と、述べている。



「林檎の樹」 〜野辺に咲く花〜 ニ短調 op.88


2022年5月7日(土) 11:26 着想
2022年6月1日(水)杖立温泉 旅館白水荘 「小春の間」10連泊にて、原曲脳内完成
2022年6月3日(金) 06:28  ピアノ原曲 第1稿作曲完

2022年6月3日(金) 21:34  ピアノ原曲 第2稿作曲完
(ワルツリズム及びシンコペーションベース追加版)

20220604o_RingoNoKi.mp3

20220604o_RingoNoKi.wav

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Hanaki Yu)

↓の順番で転調します。
ニ短調(♭1つ):不安・悲嘆・荘厳・崇高。
作曲家ロベルト・シューマンはこの調について、「巨大な力を持つ調」と、述べている。
ドラマティック。
素朴で落ち着いた雰囲気の響きが特徴。
木管楽器に適する。
♭系の調はすべて、それぞれ違う、ある種の「やわらかさ」と「しっとりさ」があるが、
このニ短調(♭1つ)とト短調(♭2つ)については、おのおのの「暗さ」が潜む。
死を予感させる。
魂の根源を連想させるから、
懐かしさを感じさせ、土の匂いがする。
よって、感情を揺さぶられる。
マルカントワーヌ・シャルパンティエは、この調について「厳粛・敬虔」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「信仰深く穏やか。同時に高貴で満ち足りた性格。」と、述べている。

代表曲:バッハ 「トッカータとフーガ」 二短調 BWV565
ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱付き」 二短調 op.125
モーツァルト・ジェスマイヤー(補筆) 「レクイエム」 二短調 K.626


ト長調(#1つ):若人の調。 輝き、活発、優美、誠意、冥想。
少年のような明るさと快活さを持ち合わせる、軽快な調です。
静かな田園的な風情を感じさせます。
「春の調」、とも言います。
マルカントワーヌ・シャルパンティエは、この調について「甘い喜ばしさを表す」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「人を惹きつける雄弁な性格を持ち、
輝かしさも少なからずあり、
真面目な表現にも、活気のある表現にもよく適している」と、述べている。

代表曲:ドヴォルザーク 「交響曲第8番」 ト長調 op.88 
とにかく幸せいっぱいな曲。


ニ短調(♭1つ)に戻る。
Sol(G)(ソ)(ト)は少年、成長して青年になると、Re(D)(レ)(ニ)になる。


歌詞はコチラ
19990419a_NobeniSakuHana.docx

「野辺に咲く花」 歌入り
歌唱:葦原 良平(Ashihara Ryohei)

20220604a_NobeniSakuHana_AshiharaRyouhei.mp3

20220604a_NobeniSakuHana_AshiharaRyouhei.wav



「杖立慕情」 〜愛に導かれ〜 ヘ長調 op.87

「4・7抜きペンタトニック長音階(5音音階)による曲」

杖立温泉に捧ぐ。

2021年12月28日(火)イメージ着想 杖立温泉 旅館白水荘 「小春の間」にて
2022年2月7日(月) 20:09 着想
   2022年2月12日(土) 08:08 原曲作曲完
 2022年2月13日(日) 02:50 作詞 1番歌詞
 2022年2月14日(月) 15:47 作詞 2番歌詞
 2022年2月15日(火) 12:26 作詞 3番歌詞

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Hanaki Yu)
歌唱:葦原 良平(Ashihara Ryouhei)

演奏音源:Finale

2022年2月17日(木)13:56完
F管ホルン2本とピアノとコーラスと
弦楽合奏(1stVn・2ndVn・Va・Vc・Cb)版

20220219t_TsuetateBojyo.mp3

20220219t_TsuetateBojyo.wav


Score PDF(総譜楽譜)
20220219t_Score_TsuetateBojyo.PDF


歌入り  歌唱:葦原 良平
20220322TsuetateBojyo_AshiharaRyohei.mp3

20220322TsuetateBojyo_AshiharaRyohei.wav


歌詞はコチラ
20220215e_TsuetateBojyo.docx


ヘ長調(♭1つ):平和・単純素朴・牧歌的・田園的
低い音を多く使うと痛々しい感情を出し、
緩やかな曲では荘重だが、あまり宗教的ではない感じを出す。
柔らかな優しさを表現し、
明るく長閑で牧歌的な響きが特徴。
少し柔らかで包み込まれる感じ。
おだやかな楽曲によく使われる。
優しさの調性。
純粋で柔らかく広々としていて、安心を呼ぶ。
自然的風景。
新緑・初夏の頃。
若葉の色。
喜びは、ヘ長調。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「この世で最も美しい感情を表すことができる」と、述べている。
代表曲:ベートーヴェン 交響曲第6番 ヘ長調 op.68 「田園」


「ペンタトニック(ギリシャ語で、5のこと)音階」

しろうとの私なりの浅い知識では、
現代の7音階西洋音楽より、はるか昔の時代にすでに存在している
原始的な音階です。
数百年前からです。
スコットランド民謡、日本の演歌・雅楽、中国基本音階などがあります。
ファとシがないことで、半音続きがなくなります。
スケールから半音の動きをなくしているのです。
半音の濁りがなくなり、澄み切った音がします。

魂 つまり DNAに刷り込まれている情緒を呼び起こし、
一度聴いたら、忘れられないのです。

特に、メロディ(ウタ)<旋律>の力は圧倒的であり、
伴奏なしでの説得力、その起伏・その深みが、その証しです。
例えば、無伴奏ソロ(管弦楽器)、アカペラ(声楽)・
日本であれば、謡曲・わらべうた・尺八ソロなど。


ピタゴラス調律は、
ピタゴラスが、自然倍音CとG(トニックとドミナント)2:3(1.5)に着目したもの。
積み上げると、

E
A
D
G
C

となり、ペンタトニック音階が出来上がります。
言わば、ピタゴラス律(ペンタトニック音階)はアナログ。
普段使っている平均律は、デジタル。


分かりやすく日本のPOPSで説明すると、
荒井由実の「ひこうき雲」
米津玄師の「Lemon」・「パプリカ」
太田裕美の「木綿のハンカチーフ」 作曲:筒美京平
坂本 九の「上を向いて歩こう」 作曲:中村八大
Beginの「涙そうそう」など、
ヒット曲は、ほぼペンタトニックを使っています。
盛り上がるところと、最後だけ
ペンタトニックをやめ、西洋音楽7音階に戻すのです。
人は、そこに惹きつけられるのです。
ペンタトニックで、魂を揺さぶられたうえにです。

事前にペンタトニックで作ろうとしてできたのではなく、
出来たらペンタトニックになっていた、と
言うのが真実だと確信します。
私のこの曲も、頭の中で出来たときには気づかず、
記譜のためピアノを弾いていて、
初めて知ったのです。


長調の、4・7抜き(ヨナ抜き長音階)。ハ長調なら、ファとシを抜く。
「ドレミ ソラ 」 アジアンテイスト・和です。
長調の、2・6抜き(ニロ抜き長音階)。ハ長調なら、レとラを抜く。
「ド ミファソ シ」 『琉球音階』、The沖縄です。

短調の、4・7抜き(ヨナ抜き短音階)。イ短調なら、レとソを抜く。
「ラシド ミファ 」
短調の、2・6抜き(ニロ抜き短音階)。イ短調なら、シとファを抜く。
「ラ ドレミ ソ」 平行調のハ長調と同じ。
日本民謡音階です。
長調の、4・7抜き(ヨナ抜き長音階)を並び変えると、この音階になります。
ヨナ抜き短音階に比べ、もの悲しさのなかに、どこか芯の強さを感じさせる音階。

5音音階(ペンタトニック)は、
どこか、ノスタルジックな響きがします。

ノスタルジックとは、
遠い懐かしさを感じさせる、得がたいもの、失われたものなどに対して、
心惹かれ、思いを馳せ、憧れや恋しさを抱くさまなどを意味する語。
主に、「郷愁」と訳される。


『杖立温泉について』

「湯に入りて 病なおれば すがりてし 杖立ておいて 帰る諸人」 弘法大師

杖立温泉で愛されるこの一句。
平安時代の初めに旅で訪れた弘法大師空海が、
温泉の効能にいたく感銘して詠んだと言われるもの。
持っていた竹の杖を立ててみたところ節々から枝や葉が生えてきたことから、
「杖立」という地名もついたと言われています。

そもそも、ここ杖立温泉のはじまりは1800年以上前の仲哀天皇の時代に遡ります。
仲哀天皇の御子をみごもっておられた神功皇后が、筑前の宗像で産気づきます。
その時現れた白髪の老人が「これより東南に川をさかのぼると霊泉がある。
これを汲み産湯に用いれば皇子は千歳の寿を保たれるであろう。」と告げたそう。
それを聞いたお付きのものが、険しい山々を越え一筋の湯気を見つけ皇后のもとへ持ち帰り、
産湯として奉ったこの霊泉こそが杖立温泉。
そして生まれたのが後の応神天皇だったと伝えられています。

数多くの文化人が常宿として親しんでいたり、
映画や音楽のロケ地として愛される絶好の雰囲気をもった温泉街です。


作曲作詞は、この句をもとに発想しました。
わたくしは、
高野山真言宗九州教団のお寺の住職であります。
少なからずのご縁を感じ取っており、
大好きな温泉地であります。



「悲しみが踊りだすとき」 ハ短調 op.86
〜Sorrow Dancing〜
「泣くな、ヨハン」 より

2021年11月26日(金) 06:00 杖立温泉 旅館白水荘 内湯にて着想
2021年12月2日(木)16:22 原曲作曲完

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

原曲
演奏音源:Finale

20211203h_KanashimiGaOdoridasutoki_NakunaYohan.mp3

20211203h_KanashimiGaOdoridasutoki_NakunaYohan.wav


↓の順番で転調します。
イ短調(#♭なし):単純素朴な、柔らかな悲しみ・優しい切なさを表現し、
最も女性的で、混じりけのない澄み切った響き。
品位のある落ち着いた音がする。
敬神的な諦めに似た感情も出す。
孤独の象徴でもある。



ハ短調(♭3つ):柔和のなかにも、真剣な情熱を持つ響きがする。
どっしりとした荘重な悲劇を表現できる調。
♭系短調のなかで、最も悲愴感のある暗い音色を持つ。
深刻な運命を背負い、
逃れることのできない重圧に押しつぶされそうになりながらも、
懸命に生きるかのよう。
代表曲:ベートーヴェン 交響曲第5番 ハ短調 op.67 「運命」
ベートーヴェン ピアノソナタ第8番 ハ短調 op.13 「悲愴大ソナタ」 "Grand Sonata pathe'tique"


私淑する、ポップス界のメロディーメーカー3名のお方。
ポップス作曲界のBMW
バート・バカラック
エンニオ・モリコーネ
アンドリュー・ロイド・ウェバー

今、最も心酔しているエンニオ・モリコーネに、
少しでも近づきたい一心で作った曲です。

彼の曲でしびれるのは、
Once Upon aTime in the West
La Califfa(ラ・カリファ)
ガブリエルのオーボエ
Malena (マレーナ)
です。
美しいメロディーと深い情感、
一日中リピートさせて聴いても飽きません。

追記。
師匠が生涯愛したのは、奥さんとこの曲。
Chi Mai

余談ですが、エンニオ・モリコーネは、
メロディスト(Melodist)<旋律が美しい作曲家>と呼ばれることを、嫌いました。
アメリカのテレビ番組で、司会者にそう紹介されたことを、
のちに述懐していますが、
「まるで素人のような扱いを受けた、良い気持ちはしなかった」
「メロディーだけ作って、あとを編曲家に任せなければならないようならば、所詮しろうとだ。
ピアノなしで、
フルオーケストラのスコア(楽譜)が書けるのが、
本当の作曲家だ」
コンポーザー(Composer)<作曲家>と、言って欲しかったのでしょう。
クラシックのベートーヴェンやストラビンスキーと同等だという、
強烈な自負が読み取れるエピソードです。
バッハ(BACH)<ドイツ語>を音階で表すと、B=Bb(シb)→A(ラ)→C(ド)→H=B(シ)ですが、
メロディーのなかに隠れているそうです。
彼自身が語っています。
バッハ作曲の『フーガの技法』ならば、簡単に認識できますが、
モリコーネの作品では、私には残念ながら、見つけきれません。
どなたか、ご教授ください。



「あこがれを持つ者のみが」 嬰ヘ短調 op.85

2021年11月1日(月)杖立温泉 旅館白水荘 「白糸の間」にて着想
2021年11月4日(木)18:59作曲完
2021年11月9日(火)18:33 花木 優 作詞完

2021年8月4日から9月5日まで、31連泊しました。
昼は仕事で地元に帰り、夕方杖立に戻るを繰り返しました。
8月の大雨・水害で、杖立温泉の上水道が使えなくなり、
全旅館、宿泊予約停止になったときも、
私ひとり、居続けました。
家庭内コロナ感染を避けるためでもありました。
わたくし、お気に入りの定宿です。
温泉内湯と旅館の佇まいに、癒されます。

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Yu Hanaki)

ピアノ原曲
演奏音源:Finale

20211106b_AkogareWoMotumononomiga.mp3

20211106b_AkogareWoMotumononomiga.wav


歌詞はコチラ
20211109aAkogareWoMotumononomiga.docx


↓の順番で転調します。
嬰ヘ短調(#3つ):暗く神秘的、妖怪的、厭世的でありながら情熱的。
恨みと不満。悩ましい恋。
ゆえに、イ長調(#3つ)やニ長調(#2つ)への憧れがあり、
そこへ行きたがる。
安らぎを希求する、
ある意味、人間的な調。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「大きな悲愴感につながるが、致死的というよりも、
だるくて恋している調子」と、述べている。


ニ長調(#2つ):高尚で華美、雄大で宗教的。
特に歓喜に適する。
華麗で明るい響き。
祝祭的でトランペットの音色を想起させるため、
活発なファンファーレに用いられる。
光あふれる輝かしく誇りに満ちた曲想に向く。
人間賛歌の調。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「幾分鋭く、頑固な性質を持っている。
騒ぎや楽しげなもの、好戦的なもの、鼓舞するようなものに最も適している」と、述べている。



「嘆きのカノン」 ト短調 op.84

2021年4月13日(火)10:18吉井町平田外科診療所202病室にて着想
2021年4月13日(火)14:32作曲完

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

混声4部合唱
演奏音源:Finale

20210413hh_NagekiNoKanon.mp3

20210413hh_NagekiNoKanon.wav

ト短調(♭2つ):深く透明な美しさをたたえている調。
悲しみ、
夢のような憂愁の加わった静かな優しさ、
真剣な努力などを表す。
ロマン的な高揚を感じさせる。
悲しみや感傷を、とりわけ効果的に伝える暗い調。
澄み切った哀愁を感じさせ、
時には永遠の悲しみをも意味する。
古典時代以前は、悲しみの表現として必ず用いられた。
モーツァルトのト短調として有名。
長調の曲が多い彼が、ときに書く短調の曲は、
『疾走する悲しみ』と表現されます。
代表曲:交響曲第40番 ト短調 K.550 第1楽章
交響曲を41曲書いて、うち2曲のみが短調、しかも両方共ト短調とは。
交響曲第25番と40番、「死を予感させる調」とも言われます。
35歳で亡くなりましたから。
苦悩はト短調。
追記:アルビノーニのアダージョ 「弦楽合奏とオルガンのためのアダージョ」
作曲:レモ・ジャゾット も ト短調です。
マルカントワーヌ・シャルパンティエはこの調について「厳粛で壮麗」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは「真面目さと愛らしさを持ち合わせている最も美しい調」と、述べている。



「初恋のカノン」 〜Canon〜 ハ長調 op.83

2021年4月8日(木)0:30吉井町平田外科診療所202病室にて着想
2021年4月8日(木)18:50作曲完
「初恋とおんなじなら、その恋は本物だ」のテーマ曲

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

弦楽五重奏
(1stVn・2ndVn・Va・Vc・Cb)
演奏音源:Finale

20210408gHatsukoiNoCanon.mp3

20210408gHatsukoiNoCanon.wav


2021年9月20日(月・祝)16:29完
弦楽五重奏(1stVn・2ndVn・Va・Vc・Cb)
(2ndヴァイオリン・ヴィオラ編曲版)

20210920i_HatsukoiNoCanon.mp3

20210920i_HatsukoiNoCanon.wav


ハ長調(#♭なし):単純素朴、しかも確然とした感じを出す。
♯や♭がないため、混じり気がなく、安定感がある。
調号が増えれば増えるほど、調は屈折した性質を持ちます。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「荒削りで大胆、喜びを発散するのに適す。
うまく使えば優しさと愛らしさを表現しうる」と、述べている。

モーツァルト最後の交響曲 第41番 K.551 『ジュピター』は、
なんと、ハ長調なのです。(第2楽章のみ、ヘ長調)
第1楽章もさることながら、
第4楽章は、高度で複雑な『フーガ』が用いられたソナタ形式。
傑作です。
ハ長調、ここにすべてが内包・凝縮されているのです。



「初恋のカノン」 〜Canon〜 ニ長調 op.83

ニ長調への移調版(有名なパッヘルベルのカノンと同じ調性)

バッハ作曲 管弦楽組曲第3番 ニ長調 (BWV1068) 第2楽章
ヴァイオリニストのアウグスト・ウィルヘルミ編曲版<G線上のアリア>ハ長調として有名な曲も、
日本人大好き「黄金進行」と言われる、この「カノン進行」です。
アウグスト・ウィルヘルミ氏がハ長調に移調すれば、
ヴァイオリンの4本の弦のうち、一番低い太い弦1本で弾けることに気づき、
自分の演奏会で取り上げたので有名になりました。
原曲ニ長調版は、高貴で麗しい印象。
編曲ハ長調版は、地味で朴訥だけど、心の奥深いところに共鳴し、知らず涙こみ上げる感じ。
興味深いことに、ヨハン・パッヘルベルはバッハの14歳年上のお兄さんの音楽教師でした。

ちなみに、カノン進行とは、『ヨハン・パッヘルベル作曲のカノンという曲の和音進行』
正式名称:「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」
彼が書いたカノンは、この1曲のみです。
つまり、原曲ニ長調ならば、
D→A→Bm→F#m→G→D→Em/G→A

ハ長調ならば、
C→G→Am→Em→F→C→Dm/F→G

ディグリーネームならば、
T→X→Y→V→W→T→Um/W→X

ヴァイオリン3声部が、この8小節を28回繰り返すのが、有名なパッヘルベルのカノンです。
ちょぴり悲しくて、でも少し希望が見えて
演歌になじんだ日本人の琴線に触れるのでしょう。
音楽理論的にも完璧なものです。

詳しく追記するならば、
例えば、ハ長調なら、ベースが、
C(ド)→B(シ)→A(ラ)→G(ソ)→F(ファ)→E(ミ)→D(レ)→G(ソ)
と、階段を一段一段降りるように下がっていきます。
この徐々に下降していく動きが、
「温かいけど、ちょっと切ない」、
思いを感じさせるのです。

私の「初恋のカノン」ハ長調の場合は、
ベースではなく、内声が
E(ミ)→D(レ)→C(ド)→B(シ)→Ab(ラb) or A(ラ)→G(ソ)→F(ファ)→D(レ)
と、下がっていきます。
最初、ヴィオラが弾いています。
後半は、チェロがピチカートで、はじいています。
ベースは、コントラバスが、ほぼ和音の5音と根音を奏でています。
私にとって、チェロを自由にするためには、
コントラバスが必要不可欠なのです。
制約のない弦楽五重奏が、
愉快で楽しいのです。

300年前の曲なのです。
いまだに愛され続けられています。
永遠に生きるとは、このことです。

ポップスでヒット曲を出したければ、カノン進行を使え、と言われます。
最初にバロック音楽に潜む先進性と可能性に気づいたのは、
1950年代のジャズミュージシャンと、言われています。
1967年「青い影」プロコム・ハイムで、ポップスでのカノン進行、初ヒット曲になり、
以後、多くのポップス人が、注目するところとなります。
日本では、
クリスマスイヴ(山下達郎)
EndlessRain(X Japan)
ハナミズキ(一青窈)
恋するフォーチュンクッキー(AKB48)
にじいろ(絢香)
マリーゴールド(あいみょん)
世界に一つだけの花(SMAP)
糸(中島みゆき)
涙そうそう(夏川りみ)
さくら(森山直太朗)
愛は勝つ(KAN)
さくらんぼ(大塚愛)
壊れかけのRadio(徳永英明)
負けないで(ZARD)
優しいあの子(スピッツ)
キセキ(GReeeeN)
Dragon night(SEKAI NO OWARI)
HOWEVER(GLAY)
BELIEVE(合唱曲)
勇気100%(光GENGI)

上記のように、最初にカノン進行を使ったお人は、バッハと言うことになります。
著作権が及ぶのは、メロディーだけです。
編曲に著作権はありませんし、和音進行にも著作権は存在しません。

「カノン」<逃走・逃亡>とは、2声部から4声部、複数の声部が、
ひとつのテーマ『同じ旋律』をそれぞれ違う時点から開始して「全く同じ旋律が追いかける様式の曲」です。
同度(1度・8度<オクターブ>)または異度して(6度・3度)して、
完全なる模倣・反復を繰り返します。
言わば、『単純な模倣』です。
しかし、縦のハーモニーは美しくハモっていなければなりません。
「かえるの合唱」「静かな湖畔」みたいなやつです。

かたや、「フーガ」とは、『主題』が2声部から6声部、複数の声部に
順次現れる様式の曲のことです。
語源はラテン語の「fugere」、「逃げる」から名付けられました。
「主題」が何度も現れ、追いかけられ逃げているようだからです。
例えば、3声部ならば、Aパートが「主題」を提示した後、
Bパートが「応答」します。そして「主題」を歌います。
そのときCパートは「応答」します。そして「主題」を歌います。
それぞれ異なる時点で解放されたAパートとBパートは、「自由旋律」で伴奏します。
次々に各パートが、「主題」「応答」「自由旋律」をさまざまな形で歌います。
カノンと違って、主題以外は自由な旋律線で書かれます。
それは、ただの単純な模倣ではなくて、
転調はもちろんのこと、テーマの拡大縮小・鏡面複写等、
対位法(対旋律・カウンターメロディ)と呼ばれる数学的書法により、理詰めで作り上げます。
フーガは、開始前から緊張感・緊迫感に包まれます。
複雑な譜面づらもそうなら、かたや演奏者も真剣です。
聴衆も、何層にも重ねあわされた多声音楽の情報量についていけない人が出てきます。
人が聴き分けられるのは、せいぜい3声部までと言われてます。
作曲家・譜面・演奏家・聴衆、皆が必死なのです。
わたしのようなしろうとには、作曲しようにも、到底手が出ないしろものです。
バッハが10年費やした、「フーガの技法」が超有名。
ベートーヴェンの50分を超える弦楽四重奏曲第13番変ロ長調op.130の
最終を飾る難解な第6楽章「大フーガ」も有名。
ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」の第4楽章のフーガ部分も泣けます。
作曲家が持てる力をすべて注いだ渾身の作だとわかるからです。

「対位法」はバッハ以前から存在し、現在の「和声法(コード理論)」より古い訳です。
和音(コード)だけでは表現しきれない色彩を与えてくれます。

20210410i_Dmajor_HatsukoiNoCanon.mp3

20210410i_Dmajor_HatsukoiNoCanon.wav

ニ長調(#2つ):高尚で華美、雄大で宗教的。
特に歓喜に適する。
華麗で明るい響き。
祝祭的でトランペットの音色を想起させるため、
活発なファンファーレに用いられる。
光あふれる輝かしく誇りに満ちた曲想に向く。
人間賛歌の調。
弦楽器(ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス)、
木管楽器(フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・ホルン・イングリッシュホルン等)、
金管楽器(トランペット・トロンボーン・チューバ・ユーフォニウム・サックス等)、
さらにティンパニーに至るまで、調弦や構造が幸いし、
とにかく倍音たっぷりに晴れやかに鳴り響く、
作曲家に愛された調性です。
モーツァルトは、ことに愛しました。
”D”という文字が神(deus)を連想させるため、崇高な精神を表現したいときに好まれる。
マルカントワーヌ・シャルパンティエは、この調について「喜びと勇壮さを表す」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「幾分鋭く、頑固な性質を持っている。
騒ぎや楽しげなもの、好戦的なもの、鼓舞するようなものに最も適している」と、述べている。

その明るさから、ポップスでも多用されてます。
「恋するフォーチュンクッキー」
「TSUNAMI」[「いとしのエリー」
「川の流れのように」
「らいおんハート」
「HANABI」「終わりなき旅」
「ドラえもんの歌」
「愛は勝つ」
「トリセツ」
「全力少年」
「乾杯」
「不思議なピーチパイ」
それから、私がポップスで一番好きな、尾崎亜美氏(Amii Ozaki)作詞作曲の
初恋の通り雨
こんな曲が書けたら、と
いつも思っています。



「恋しい」 〜Adagio〜 イ短調 op.82

2020年10月5日(月)9:28秋月にて着想
2020年11月3日(火・祝日)2:03作曲完
2020年10月6日(火)11:50作詞着想・完。花木 優

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Yu Hanaki)
編曲:酒井 弘誠(Kousei Sakai)

4/4拍子・3/4拍子・2/4拍子混在の曲です。
20201111e_Koishii.mp3

20201111e_Koishii.wav


歌詞はコチラ
20201103aKoishii.docx



「さみしさのなかで」 変ロ短調 op.81
 〜わたしのために〜

2020年9月10日(木)7:19 秋月にて着想
2020年9月14日(月)4:06作曲完
2020年9月14日(月)8:12編曲完
2020年9月14日(月)14:00作詞着想・完。花木 優

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Yu Hanaki)

20200914b_SamishisaNoNakade.mp3

20200914b_SamishisaNoNakade.wav

変ロ短調(♭5つ):陰暗で憂鬱で悲劇的。
ひっそりと凛。
大人っぽさ、ほんの少しの退廃性も表現できる。
暗く、くすんだ響きで、ロマン派に好まれました。
変イ短調(♭7つ)と共に葬送行進曲向き。

歌詞はコチラ
20200915a_SamishisaNoNakade.docx



「祝典序曲 第1番」 〜花嫁に捧ぐ〜 変イ長調 op.80

2020年8月11日(火)秋月にて着想
2020年8月24日(月)黒川温泉にて作曲完
2020年8月31日(月)黒川温泉にて編曲完

19連泊しました。昼は仕事で地元に帰り、夕方黒川に戻るを繰り返しました。
外国人観光客がいなくなり、昔の黒川温泉に戻ってました。
今しかない、と思ったのです。
奥の湯・ふもと旅館・いこい旅館・瀬の本館夢龍胆・わかば旅館・黒川荘と、
コロナで、できてしまった定休日をむかえるたびに、次の旅館を探しました。

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

シンセサイザー音源版

20200903q_i17Festive Overture op.80_AllegroOrchestra_MSsoftSynth.mp3


変ホ長調(♭3つ)からハ長調(#♭なし)への、いきなり転調は、
わたしも驚く、天からの賜りものです。
記譜の最中、ピアノを弾いてて、瞬時にひらめきました。
かたや、変イ長調(♭4つ)から変ホ長調(♭3つ)への転調は、
試行錯誤のうえ苦労して、つなぎましたから。

↓の順番で転調します。
変イ長調(♭4つ):夢想的で繊細、抒情的で壮麗、生き生きとして新鮮。
大人っぽい、高貴な音色。
円熟した、柔らかい音色。
♭が多くなるほど、しっとりさが増す。
逆に、#が多くなると、きらびやかさが増す。

変ホ長調(♭3つ):柔和な中にも悠然さを持ち、響きが充実し、華麗で荘重、
最大の変化の表出に適するといわれる。
特に真剣な感情、壮大あるいは英雄的な気分を表すのによく使われる。
青空の調・英雄の調とも言う。
落ち着いた、やわらかな、包容力のある、荘厳で重厚な曲想をもたらす。
ベートーヴェンが、最も好んだ調であり、
代表曲は、交響曲第3番「英雄」 変ホ長調 op.55 です。
そのベートーヴェンをリスペクトして、リヒャルトシュトラウスが作った交響詩「英雄の生涯」もこの調。


ハ長調(#♭なし):単純素朴、しかも確然とした感じを出す。
♯や♭がないため、混じり気がなく、安定感がある。
調号が増えれば増えるほど、調は屈折した性質を持ちます。


ストリングオーケストラ版(弦楽合奏版)
演奏音源:The BBC Symphony Orchestra(イギリス放送交響楽団)

20200831q_w_FestiveOverture_op.80_TheBbcSymphonyOrchestra.mp3

20200831q_w_FestiveOverture_op.80_TheBbcSymphonyOrchestra.wav


弦楽五重奏とピアノ版
(1stVn・2ndVn・Va・Vc・Cb)
2021年4月6日(火)15:01 吉井町平田外科診療所202病室にて編曲完
演奏音源:Finale
生涯初めて、ピアノなしで、記譜できた曲です。
病室ですから。
ピアノは、いらないんだ、必要ないのだ、と 思い知らされました。
和音さえ、イメージできるのだ、と 知りました。

20210406f_CondenceScore_FestiveOverture_op.80.mp3

20210406f_CondenceScore_FestiveOverture_op.80.wav


フルオーケストラ(金管楽器・木管楽器・弦楽器・ピアノ・ハープ)版
<弦楽器は、10声部で奏でます。
1stVn:123/2ndVn:12/Va:12/Vc:12/Cb>
2021年5月16日(日)08:10 編曲完
演奏音源:Finale

20210601q_z_kkFestive Overture op.80.mp3

20210601q_z_kkFestive Overture op.80.wav


フルオーケストラ(金管楽器・木管楽器・弦楽器・ピアノ・ハープ)版
2021年5月16日(日)08:10 編曲完
演奏音源:ソフト音源 Garritan Instruments for Finale版

20230208aPlayback_GarritanInstrumentsforFinale_20210601q_z_kkFestive Overture op.80.wav



「YO-KO(ヨーコ)」 〜涙のトルソ〜 イ短調 op.79

2019年9月20日(金)浮羽町妹川にて着想
2020年3月20日(金)作曲完
2020年4月16日(木)編曲完

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Yu Hanaki)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

20200416b_d_versionNo5_yoko.mp3


WiFiもしくは高速モバイル通信向け WAV版
20200416b_d_versionNo5_yoko.wav


イ短調(#♭なし):単純素朴な、柔らかな悲しみ・優しい切なさを表現し、
最も女性的で、混じりけのない澄み切った響き。
品位のある落ち着いた音がする。
敬神的な諦めに似た感情も出す。
孤独の象徴でもある。
♯や♭がなく、混じり気がないため、私的には清楚・清純・清潔な女性の印象。

原初の音であり、澄み切った別世界が開ける。
高次元の力みのない清々しさである。

五度関係にあるRe(D)(レ)との関連が深い。
Sol(G)(ソ)は少年、成長して青年になると、Re(D)(レ)になる。

マルカントワーヌ・シャルパンティエは、この調について「優しさや悲しさを表す」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「嘆くような、品位のある、落ち着いた性格を持っている。
眠りを誘うが不快なものは全く無い。鍵盤楽器に適している。」と、述べている。


2重メロディー(裏旋律)強調版

20200510b_d_versionNo12_drumvariation_yoko.mp3

20200510b_d_versionNo12_drumvariation_yoko.wav



歌詞はコチラ
20210430a_akizuki_kashi3_yoko.docx

3番歌詞の、「エモル ( A moll イ短調 )」は、
ドイツ語読みなので、「アーモル」が本当ですが、
若者俗語「エモい」「エモる」にかけてあります。
ちなみに、英語読みは、「エー マイナー ( A minor イ短調 )です。

「エモい」は、ある感動的ロック音楽を、どう表現すべきか
どこを探しても適当な言葉が存在しないため、
いたたまれずにやむなく、こう表現したのが起源です。
激しく心を揺さぶられる複雑な交錯した感情、
例えば、顔は笑ってるけど、心は泣いているような。
emotion 「エモーション」からきています。
若者から支持を得ている大学教授が多用されたので、
広まりました。

2番歌詞の、「俺」は「僕」と書き換え、
聴感的にやわらかい方がいいのでは、と
思ったりします。



「道」 変ホ短調 op.77
2015年3月29日(日)作曲完
20150329gg_Michi_Op77.mp3

変ホ短調(♭6つ):陰気な調のひとつ。
どこか神秘的で恐怖さえ覚えるが、
落ち着いた、わずかながらの温もりも感じられる、摩訶不思議な調。
マルカントワーヌ・シャルパンティエは、この調について「恐ろしい」と、述べている。
この調だけにとどまらず、関係調すべての響きが悪いためと思われます。



「カヴァティーナ 第3番」 op.78
弦楽四重奏曲 第1番 第3楽章「Cavatina」 ハ長調

1995年6月22日(月)13:08着想
作曲中、いまだ未完

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

20201111cc_c_GarritanInstrumentsForFinale_Cavatina_No3.mp3

20201111cc_c_GarritanInstrumentsForFinale_Cavatina_No3.wav




「カヴァティーナ 第2番」 ホ長調 op.76

1995年1月1日(日)9:00 着想・作曲完。
2014年2月23日(日)編曲完。
2023年9月18日(祝・月)11:24作詞完 九重町鉄山キャンプ場にて。

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
作詞:花木 優 (Hanaki Yu)
歌唱:葦原 良平(Ashihara Ryouhei)

「追憶」を感じます
幸せだったときの
大切な曲、毎日リピートかけて聴いてます。

CavatinaNo2_Op76_ComposerKouseiSakai.mp3

CavatinaNo2_Op76_ComposerKouseiSakai.wav


String Quartet(弦楽四重奏)編曲版
20190914r_StringQuartet_CavatinaNo2_Op76_ComposerKouseiSakai.mp3

20190914r_StringQuartet_CavatinaNo2_Op76_ComposerKouseiSakai.wav


String Quartet(弦楽四重奏)編曲版 ピアノ演奏
20210725a_CavatinaNo.2_StringQuartetVersion_PianoPlayback.mp3

20210725a_CavatinaNo.2_StringQuartetVersion_PianoPlayback.wav


歌詞はコチラ
20230918b_CavatinaNo.2_Tsuioku.docx


歌入り  歌唱:葦原 良平
20230920a_CavatinaNo.2_AshiharaRyouhei.mp3

20230920a_CavatinaNo.2_AshiharaRyouhei.wav


ホ長調(#4つ):輝かしく、温和で喜ばしい、高貴の調。
明るく美しく、繊細。
鮮やかな自然を連想させる。
安心感があり、なめらかだが、どこか切なく、少しさびしさを感じさせる。
古風なきらびやかさを持ち、堂々たる曲想になることもある。
バロック時代のチェンバロの音色となり、宮廷風音楽に適する。
#が多くなるほど、きらびやかさが増す。
逆に、♭が多くなれば、しっとりさが増す。

古い時代の思い出。
ホ(ミ)=Mi(E)、それ自体に回想を促す効果があります。
私は、この音 ホ(ミ)=Mi(E)と
変ホ(ミb)=Mib(Eb)(Es)の音が、昔から大好きなのです。
わたしが作る曲は、
この音が絶唱しているか、
重要な役どころを演じています。

いらぬことですが、
家内の名前は、美穂(ミホ)です。
名前を呼ぶたびに、喜びを感じてました。
ミもホも、私の大好きな音名なのですから。



「カヴァティーナ 第1番」 編曲版 ホ長調 op.52

cavatina8.mp3

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


「カヴァティーナ 第1番」 piano version ホ長調 op.52

cavatinapiano.mp3


作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

こちらが原曲
最後のフレーズの詞は「君を愛してるー」です



「桜咲く頃」 ト短調 op.62

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)


sakura2.mp3

↓の順番で転調します。
ト短調(♭2つ):深く透明な美しさをたたえている調。
悲しみ、
夢のような憂愁の加わった静かな優しさ、
真剣な努力などを表す。
ロマン的な高揚を感じさせる。
悲しみや感傷を、とりわけ効果的に伝える暗い調。
澄み切った哀愁を感じさせ、
時には永遠の悲しみをも意味する。
苦悩はト短調。
マルカントワーヌ・ シャルパンティエはこの調について「厳粛で壮麗」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは「真面目さと愛らしさを持ち合わせている最も美しい調」と、述べている。

変ロ長調(♭2つ):壮麗で、多少くすんだ音色を持ち、
ゆったりした感じを出す。
柔和な輝かしさで、
滑らかな動きに適する。
静かで冥想的な所もある。
なめらかな動きに適する。
安定感。
素朴な田舎の景色。

マルカントワーヌ・シャルパンティエはこの調について「壮麗で楽しい」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは「非常に気晴らしに富んだ壮麗な調」と、述べている。

Bb(ベー)管トランペット・Bb(ベー)管クラリネット・トロンボーン・チューバ等、
管楽器が最も得意とする調であることから、
吹奏楽でよく用いられる。



「桜咲く頃」 ト短調 編曲版 op.62

sakura737.mp3

sakura737.wav


作曲者のわたしが、
全作品のなかで、一番好きな曲です。



「Destiny」 op.73

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

destiny10.mp3



「明日は届くさ」 op.70

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

asita1.mp3



「悲しい気持ち」 op.59

このように「1」がついたバージョンは、
楽譜なし、即興録音です。
いきなり、ヤマハ クラビノーバに向かい、
思いを曲にした、現ナマです。
下手でもいいのです、その時の気持ちをストレートに録音してます。
その当時のフロッピーディスク、デジタル録音音源です。

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

kanashii1.mp3



「悲しい気持ち」 op.59 バラード編曲版

作曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)
編曲:酒井 弘誠 (Kousei Sakai)

kanashii12.mp3



「星のかなたに見えるもの」 op.50

hoshi3.mp3




「もうすぐ会えるよ」 op.24

mousugu6.mp3

この曲が、わたしを作曲の深みに導いた決定的な曲です。
よって、若い作品番号24を掲載しました。
作曲当時の素直な気持ち一途な思いが
よく表現できていると、思っています。



「アヴェ・マリア」 op.61

avemaria1.mp3



「Your Song」 op.72

your5.mp3



「君がくれたもの」 op.66

kimiga31.mp3



「明日は届くさ」 op.70

asita1.mp3


「あなたに会える日」 op.58

anatani1.mp3



「もういい」 op.53

beat6.mp3



「ゆらめく星に」 op.54

yurameku7.mp3



「うちひしがれて」 op.55

utihishigarete5.mp3



「みんな、さよなら」 op.56 piano version

こちらが、原曲。

sayonarapiano.mp3



「みんな、さよなら」 編曲版

中間部はチャペルオルガンです


sayonara3.mp3



「風がわたしを」 op.57

ツーリング中に着想し、家に帰り着くやいなや
クラビノーバで一発録音。
「1」のテイクナンバーは、
頭の中の音楽を、最初に弾いたものです。
当然、楽譜なしです。
残念なことにピアノが弾けないのがバレバレ
音が抜けてます。
その後何度かやるうちにうまく弾けるようになったのですが
一発録音時の新鮮な雰囲気が再現できません。
よって放置してます。
そのうちソフトを使って完成させるつもりです。


kaze1.mp3



「うつむく少年」 op.64

utsumuku1.mp3



「時がやがて」 op.67

toki5.mp3



「届いてる」 op.63

todoiteru1.mp3



「Hearty smile」 op.69
旧題「君に向かってる」

間奏付き編曲版
曲名変更

smile7.mp3



「君をなくした日」 op.65

kimiwo84.mp3



「君をなくした日」 編曲版 op.65

kimiwo202.mp3



「Awake」 op.74

awake111.mp3



「波音聞きに行こう」 op.71

namioto4.mp3



賛美歌 第2番 「我は神と共に」 ハ長調 op.49

wareha7.mp3

好きな曲です。
作曲時の感情の高ぶりが思い出されます。

↓の順番で転調します。
ハ長調(#♭なし):単純素朴、しかも確然とした感じを出す。
♯や♭がないため、混じり気がなく、安定感がある。
調号が増えれば増えるほど、調は屈折した性質を持ちます。

ト長調(#1つ):若人の調。 輝き、活発、優美、誠意、冥想。
少年のような明るさと快活さを持ち合わせる、軽快な調です。
静かな田園的な風情を感じさせます。
「春の調」、とも言います。
マルカントワーヌ・シャルパンティエは、この調について「甘い喜ばしさを表す」と、述べている。
ヨハン・マッテゾンは、この調を「人を惹きつける雄弁な性格を持ち、
輝かしさも少なからずあり、
真面目な表現にも、活気のある表現にもよく適している」と、述べている。
代表曲:ドヴォルザーク 「交響曲第8番」 ト長調 op.88 
とにかく幸せいっぱいな曲。

その明るい特徴のため、ポップスにおいても、よく用いられます。
「上を向いて歩こう」
「赤いスイートピー」「渚のバルコニー」
「負けないで」
「桜坂」
「サボテンの花」
「名もなき歌」「SIGN」「君がいた夏」
「さくらんぼ」
「FOLLOW ME」
「EVERY THING」
「TOMORROW」
「オリビアを聴きながら」
「YELL 〜エール〜」
「大都会」
「夏のクラクション」
「長い夜」
「田園」
「ロード」
「とんぼ」
「悲しみは雪のように」
以外な例をあげると、あの悲しいレミオロメンの「粉雪」はト長調です。



賛美歌 第1番 「主よ、あなたの御許へ」 op.42

出だしの詞は「あなたの御許へ導き給え(玉え)、
傷つきし私をあわれみ助け給え(玉え)」です
「れみ」は1音に割り振ります

syuyo5.mp3



※著作権は、わたくし 酒井弘誠にあります。
作曲・編曲・作詞:酒井弘誠
作詞:花木優は、作詞家としてのペンネームであり、
わたくし酒井弘誠であります。
作詞家としての著作権も、当然、わたくし、酒井弘誠に帰属します。
拙いしろうとの作曲・作詞であっても、著作権管理団体に届けなくても、
日本の法律では、生まれた瞬間から自然発生します。
著作権・著作人格権・著作隣接権は、
著作物を創作した時点で発生します。
権利を得るための手続は、一切必要ありません。
生存期間はもちろんのこと、
死後も70年間(子孫2代孫の代まで)、著作権が存在します。
家族もしくは著作権管理団体が、管理許可します。

歌唱:葦原良平も歌手としてのペンネーム、
酒井弘誠であります
この人格も当然、著作権者であります。


アメリカでは、音楽著作権侵害の判決にて、
21億円の判決がくだっております。
当人が生前に払い終わることができなければ、
子や孫、70年間にわたって支払うことになります。

ビートルズ、ジョージ・ハリスン盗作問題、判決にて
60万ドル(当時レートで6億円)を払っている。

2013年「ブラード・ラインズ」盗作問題、判決にて
6億3600万円を払い、著作権料の50%の支払いを命じられる。



素人作曲家のつぶやき

No.1:作曲って不思議

私の場合、作曲は歩きながら、もしくは車の運転中に、楽器を使わず頭のなかで作りあげます。

せせらぎの水の流れに添う、森の道が必要です。

朝倉秋月・浮羽町妹川田篭小塩・八女星野村・久留米高良大社・小国町杖立温泉、黒川温泉が好きです。
車で出向いて、数時間散歩します。

なかでも、朝倉秋月は発想の宝庫で、朝7時前から夕方7時過ぎまでいることもあります。

黒川温泉は35年前結婚当初から十数年間、家内とふたり2か月ごとに通いつめました。
やまなみスカイライン、夕暮れどき濃霧に遭遇し、一寸先も見えないなか、長時間の慎重運転に耐えているとき、
突如目にした灯かりに救われ、憔悴しきって、やっとの思いで辿り着いたのが、
「瀬の本館」、現在の「瀬の本館夢龍胆(ゆめりんどう)」でした。
夜遅くでしたので、素泊まりでした。
家内とふたり、露天風呂に入浴し、爆睡しました。
忘れられません。
出会いが、あまりに強烈なのです。
私ひとりで、19連泊したこともあります。

ほとんど歌ってますが、黙って思いめぐらすこともあります。

作曲は、自然に包まれながら、歩きながら、もしくは運転しながら、
頭の中で、出来上がります。

貧乏で小さい頃から楽器をやってないので、絶対音感獲得はできませんでした。
もちろん相対音感はありますので、楽譜に記譜するときに、はじめてピアノを弾きます。

調性、つまりハ長調なのかト長調なのか、はたまたヘ長調なのかは、その時に、はじめてわかるのです。

一途な思いならば、ハ長調かイ短調になってるし、
思い悩んで人生に詰まっている時には、#やbがやたら多い調性に、なぜかなっています。

平和で長閑で田園的で満たされているなら、ヘ長調(♭1つ)。
それゆけドンドン、元気溌剌ならば、ト長調(#1つ)。

結論、素人作曲家のわたしには、作曲時、何調なのかわかっていません。
でも、出来た曲は、調性の持つアイデンティティを十中八九選んでます。

作曲って、不思議。



No.2:バッハが最高

音楽療法士と言う職業があります。
農家は作物にモーツァルトを聴かせます。
酪農家は、やはりモーツァルトを聴かせます。

そう、思い悩んだ人間にモーツァルトを聴かせます。
なぜか、そうです天上の音楽だからです。
彼の音楽は、純粋無垢。
穢れのない透明な水です。
すべてを洗い流してくれる。

しかし、今は複雑に入り組んだ困難な社会。
救うのは、バッハの音楽しかあり得ない と、わたしは思います。

生前のバッハは、世間からは全く認められずに、生涯を終えています。
バッハは、先妻の間に7名、後妻の間に13名の子供を授かりました。
唯一、生前に成功に浴したのは10男・末子、クリスティアンのみ。
一族のなかただ一人、イタリアでオペラを書いて、名を成しました。
かたや、大バッハは、小さな町の音楽家の評価しか獲得できず、
晩年は、10年間、『フーガの技法』に没頭。
冷たい人々の評価なぞ全く意識せず、
只々、己の音楽の本質に向き合った「遺言・白鳥の歌」と言えるもの。
当時のドイツ・ライプツィヒ当局から見れば、バッハは三流の人、当然目もくれず、
百倍以上有名だったテレマンばかりを起用しようとしました。
ハイドンに至っては、知らなかったそうです。
モーツァルトやベートーヴェンは、対位法のお人との認識はあったそうですが。
こんなことでは、日本のみの呼び名「作曲の父」は、無効です。
死後80年後に、メンデルスゾーンが一度も演奏されなかった「マタイ受難曲」を発掘して、
今のバッハがあるのです。
作曲家として、生前に世間から認められ、生活していくのは至難なことであります。

すばらしい音楽を残したから、人格的にもすばらしいわけでは、決してありません。
クラシック作曲家は滅茶苦茶なお人ばかりです。
未婚のお人が多いのも、特筆です。
作曲家になってはいけません。世間の幸福とは真逆です。
貧困・浪費癖・ヘビースモーカー・アルコール中毒は当たり前、
バカラ賭博・梅毒・借金・不倫略奪婚・精神疾患等、
おかしな人ばかりです。

モーツァルトは、最悪です。
ベートーヴェンが、人格者に見えてくる程です。

美しいイメージのシューベルトは、ヘビースモーカーでアルコール中毒気味、
売春宿に入り浸り、梅毒で31歳にて早逝しました。もちろん、未婚です。

「禿山の一夜」「展覧会の絵」で有名な、ムソルグスキーは、アルコール中毒で入院加療中、
友人が見舞いに来た際持ってきたお酒を一気飲みして、昇天してしまいました。
持つべきは友人です。
未完絶筆『ホバンシチナ』も傑作です。
極貧の生涯でした。

シューマンは、精神病院で狂死しました。
愛妻クララは、一度も見舞いに来ませんでした

バッハも、最近は死人が少ないからバイト代が入らない、との書簡を残しています。

しかし、
わたしの見解は、
「だからこそ、美しいものが生まれる」
です。

極貧に喘ぎながら、紡ぎだす絞り出すのです。



No.3:人は3拍子

あなたは歩くとき、何拍子で歩いてますか?
考えたこともないのが、普通です。
2拍子もしくは4拍子でしょう。


わたしは、なるべく3拍子で歩くようにしています。
アン・ドュ・トュア/アン・ドュ・トュア(1・2・3/1・2・3)と、
口ずさみながら歩きます。

当然ながら、左足と右足、交互に1拍目(強拍)がきます。
さらに、裏拍を入れます(1ト・2ト・3ト/1ト・2ト・3ト)。

この時に、苦手な2拍3連符も練習します。

なぜ、こんなことをするのかと問われれば、
わたしのリズム感のなさを、なんとかしたいからです。

なぜ、3拍子なのかと問われれば、
心打たれる曲が、きまって3拍子だからです。


やがて、こう考えるようになりました。
人類の本当の姿は、
つまり、感情のままに表現するときは、
3拍子なんだ。
本能は3拍子。

理性が働き、4拍子が生まれた。
2拍子は中間。


12/8拍子は、3拍子と4拍子が合体したもの。
6/8拍子は、3拍子と2拍子が合体したもの。
こちらも、名曲揃い。


逆に、3拍子の曲も大きく区切れば4つで振れる曲もあります。
わたしの曲 「もうすぐ会えるよ」
「カヴァティーナ第2番」 なんかもそうです。


余談ですが、
「オペラ座の怪人」「キャッツ」「エビータ」など
ミュージカル作曲界の巨人
アンドリュー・ロイド・ウェバー氏の
「キャッツ」には、
13/8拍子が出現します。

人の歌う、自然の感情は、割り切れるものではないのです。


みなさんも、気が向かれた折、
大好きな曲が何拍子か確認されたら、面白いかも。

結論、人生は3拍子。


追記。
西洋音楽おける楽譜表記(拍子記号)にまつわる話ですが、
3拍子は、○。
4拍子は、C。丸が欠けてます。
2拍子は、そのCに縦線を引いて2分割したものです。
今でも現役で使われています。

拍子を円形で表す14世紀のなごりです。



No.4:作曲家には2種類のタイプ

作曲家には2種類のタイプがあります。
ピアノを使って作曲をするタイプと
使わないで作曲をするタイプ。

私の大好きな玉置浩二氏は、
いつもギターを抱えていて、一日中かき鳴らしておられます。
彼は楽器を使って作曲する典型的なタイプのお方です。

わたくしは、完全に楽器を使わないで作曲するタイプです。
言うなれば、鼻歌作曲家です。
ピアノの前に何時間座っていても、出来た試しがありません。
自然のなかを、景色の移り変わりを体感しながら、歩かないとダメです。
加えて、水の音が必要です。

面白い話があります。
フランスの作曲家プーランクが、ロシアの作曲家ストラビンスキーに悩みを打ち明けました。
「私は、ピアノを使って音を確かめないと作曲できません。
才能がないのでしょうか」
「私は絶対音感がありません。絶対音感がない人間は作曲できないのでしょうか」
そこで、ストラビンスキーが答えたのが、上記の言葉です。
「 作曲家には2種類のタイプがあるんだ。
ピアノを使って作曲をするタイプと
使わないで作曲をするタイプ。
君は前者なのだよ」


楽譜が読み書きできないのに、名曲を残した方達が沢山おられます。
ピアノ(楽器)を使わず作曲するタイプの方々です。
鼻歌作曲家です。

有名どころでは、まずはチャップリンです。
名曲『Smile』、映画「モダンタイムス」の為に彼が作った映画音楽。
どんな困難な状況に落ちても諦めるな、まず「笑ってごらん」、
自らの力で幸せをつかむんだ、生きるんだ。
彼は、楽譜を読むことも書くこともできませんでした。
しかし、ヴァイオリンやアコーディオンを演奏することはできたし、
歌いながらピアノ演奏もしました。
上達はしなかったですが、チェロも始めています。

彼が作った映画の音楽は、ほとんど彼の作曲です。
一部他人の曲も採用してます。
専属編曲家がいて、彼が歌うのを採譜し、楽譜にしました。
メロディは、ピアノの前に座って、鼻歌と指1本で。
アレンジ(編曲)はすべて口頭で、編曲家に伝えました。
編曲家が3名付いていた、と
聞いております。

チャップリンの頭のなかの音楽を、
スコア(楽譜)にしたのは、ピアニストのレイモンド・ラッシュです。

鼻歌ですから、誰だってできます。
とは言え、その人が聴いてきた音楽の堆積の中からしか生まれません。

パチンコもゴルフもやらない私、
我ながら、楽しい趣味を見つけたな、と思っています。
なにより、歩くから健康的です。


『Smile』 訳詞(日本語詞):酒井弘誠(Kousei Sakai)2021年5月21日(金)12:10 完
作曲:チャールズ・チャップリン 曲:1936年
作詞:ジョン・ターナー&ジェフリー・パーソンズ 詞&歌:1954年
歌:ナット・キング・コール

なんと、すばらしい歌詞でしょうか。
韻を踏んで、先にできた曲の思いを詞にしています。
歌なしオーケストラ演奏(インストゥルメント)だった曲に、
18年後に付けられたのです。
プロの作詞家のすごさがわかります。
ちなみに、作曲当初から曲名は「Smile」でした。
チャップリンの心の叫びが胸に響き心を揺さぶります。
涙 こみ上げる名曲です。
彼の生い立ちをお調べください、納得できます。


Smile though your heart is aching
笑ってごらん。心の痛みを抱えたままでいいから。

Smile even though it's breaking
笑うんだ。心破れたときでさえ。

When there are clouds in the sky,
You'll get by
空が雲に覆われたときだって、
君はうまく切り抜けられる。


If you smile
Through your fears and sorrow
Smile and maybe tomorrow
もし君が、不安や悲しみのさなかでも
笑うことができたなら、
今日から笑顔になれるし、たぶん明日も笑顔で過ごせるさ。

You'll see the sun comes shining
through for you
太陽が輝きだして、
その光が君まで届くのが、わかると思うよ。



Light up your face with gladness
Hide every trace of sadness
Although a tear may be ever so near
うれしそうに、顔をあげてみるんだ。
すべての悲しみの傷跡をかくして。
涙がもうそこまで、
こみ上げてきているかも、知れないけれど。


That's the time
You mast keep on trying
今が、その時さ。
笑おうとするんだ、笑い続けるんだ。

Smile what's the use of crying
笑え、泣いたって、なんになるんだ。

You'll find that life is still worthwhile
生きてゆくって、まだ価値があるもんだって
わかるよ。

If you just smile
笑顔でいさえすれば。



No.5:わたしがひそかに敬愛してきた「小林亜星」氏逝く

一番好きな曲は、
過ぎ去りし日々」です。
向田邦子作テレビドラマで流れ、釘付けになりました。
向田邦子新春スペシャル「冬の家族」をTSUTAYA久留米上津店からレンタルして見てます。
上津店は、向田邦子全シリーズ、揃ってます。

桃井かおり、小林薫、小林亜星、加藤治子、河合美智子、渡辺えり子、イッセー尾形、高田純次、風吹ジュン
丹阿弥谷津子、森本レオ、金沢碧、中島大介、他
【ナレーション】黒柳徹子

テーマ音楽は、「過ぎ去りし日々」です。


希代のメロディーメーカー小林亜星氏が作る曲は、
ときに、4分音符と8分音符しかありません。
しかも、
今はやりのシンコペーションもないのです。
しかし、
童謡のようでいて、
その音符間に抱かれた、
思いの深さは絶品です。
誰も真似できません。
永遠に残る と、思います。
シンプル イズ ベスト の見本です。

ちなみに、歩きながら、もしくは自転車に乗りながら、
鼻歌で降りてくると、生前「徹子の部屋」でおっしゃっていました。

今のポピュラー音楽の作者は、
凝りに凝った和音進行に神経をすり減らすより、
人が
悲しい時、嬉しい時に口ずさむ、
本来の「歌」に戻る時が、やがて来ます。

名曲不作が続いています。
有名音楽プロダクションも事業縮小を余儀なくされました。
アイドル路線・ゲーム音楽からの脱却が必要です。
根本に戻ることです。
「労働歌」、つらい時に口ずさんだ「ウタ」に戻るのです。

湿っぽくなるといけないので、
偽作のついて書いてみます。
向田邦子ドラマ「阿修羅のごとく」で流れた、
アルビノーニのアダージョ(ト短調)』は、
レモ・ジャゾット独自の作品であり、原作とされるアルビノーニの素材は全くありません。
彼は、イタリアの音楽学者で、トマゾ・アルビノーニの権威でした。
自分は編曲したのみで、自らの作曲ではないと、生前言い張りました。
追いつめられると、
アルビノーニの知られざる曲のバスパートにメロディーを乗せたのだ、と
最後まで抵抗しました。

最近よく演奏される「カッチーニのアヴェマリア」も偽作です。
これまた、カッチーニの素材は全くありません。
そもそも、16世紀のカッチーニの時代に、こんなロマン的な曲が存在するわけがありません。
発表当初は、「作曲者不詳のアヴェマリア」との題名で、
レコードアルバムの一曲でした。
本当の作者は、ウラディーミール・ヴィヴィロフ氏です。
1925生-1973没
サンクトペテルブルク音楽院出身。作曲、ギター、リュートが専門でした。
1970年「Renaissance Lute Music」と題されたレコードジャッケットに初めて登場します。
演奏者は、「ウラディーミール・ヴィヴィロフ」・「シャンドル・カロシュ」です。
ところが、その4年後の1974年、ロシアのメゾソプラノ「Irene Bogachyova」のアルバムに
「ジュリオ・カッチーニ作:アヴェマリア」として収録されて、世に広まりました。
彼の死後ということになります。
彼も生前、自作と認めませんでした。

何故に認めなかったか、
我が子が永遠(とわ)に生きることを望んだからです。
世間の冷たさを知っているからです。

世間が悪いのです。
正当に認めてくれないのです。
あいつだとわかれば、演奏もしてくれないし、聴いてもくれません。
何故、芸術的に優れていることをわかる、市民や批評家がいないのでしょうか。
死んでのちしか、優しさをくれません。

向田邦子氏にしても、そうです。
直木賞をあれほど望んでいたのに、なかなかくれませんでした。
1981年(昭和56年)8月22日、飛行機事故で亡くなったのが51歳の時、
その前年1980年(昭和55年)、50歳のときに
ようやく『思い出トランプ』収録の「花の名前」 「かわうそ」 「犬小屋」で、
第83回直木賞を受賞。
1980年(昭和55年)、『阿修羅のごとく PARTU』(NHK) 『あ・うん』(NHK) 放送。



No.6:「人生は引き算」

芸術とは、
許せない程の削除と、
そこまでやるかのディフォルメで、
できているような気がします。
若いときは、目立ちたい一心で盛ることしか、頭にありません。
年を重ねると、無駄を省く美しさに目覚めるのです。
つまりは、
饒舌に語るより、
寡黙の多弁、
沈黙・間合いの説得力に
圧倒されるのです。

作曲もそうです。
足し算ではなく、引き算です。
そぎ落とすのです。
無駄な音を、省くのです。

結論、人生は引き算。









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